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Star Struxxx!!!!
いち。
「……そういや、赤坂からさっきメール来たけど」

「え?」

「明日の3限、休講らしいぞ」

「……そうなんだ」

その情報は嬉しいけど、恋人がチンコ抜いた瞬間に言うことなんでしょうか。

「れ、玲たん」

「殺すぞ」

「玲さん……気持ち良かったですか?」

「……それ、普通聞くか?」

恋人の呆れ笑いに、思わずキュンとした。

このクールでセクシーな美少年、綾瀬玲は俺、湯島湊の最愛の恋人。
付き合い始めは「一生ムリかも」と思ってた愛の行為も、玲はだんだんと許してくれるようになってきた。

し、あ、わ、せ!!

俺は玲と自分の性器を拭き終わると、ゴロンと隣に寝転んだ。
今日は玲が眠るまでラブラブトーク…

「じゃあな、おやすみ」

「えっなんで!?」

玲がベッドを抜けて自分の部屋に向かおうとしたから、俺は慌てて引き留めた。

「一緒に寝ようよー!!」

「やだ。お前俺より早く起きるから」

……そりゃだって、朝ごはん作るし…
起こしちゃうかもしれないけどさ。
でも!!

「玲をギュッてしたまま寝たいー!!」

「俺をギュッてしたまま寝てる妄想の中で寝てくれ。おやすみ」

玲は少しも後ろ髪ひかれることなく俺の部屋を出ていった。
寂しい……ああいうクールなところも好きだけど。

俺は仕方なく玲をギュッとする妄想をして眠ることにした。
電気を消す前に携帯電話のメールチェックをすると、三通のメール。

差出人は……やっぱりあの子か。

“あの子”の名前は町屋ヒカリさん。俺と同い年で、レンタルビデオ店でアルバイトをしている。
玲と観るために恋愛映画を紹介してもらっているうちに、いつの間にか好かれてしまった。

《今度一緒に映画でも観に行きませんか?》なんていう手紙をもらった時に、メールで丁重にお断りして恋人がいることも言ったんだけど…
「じゃあ友達としてでもいいので仲良くしてください」なんて言われたら、断りづらいことこの上ない。

最近の女の子は強いよね、本当に…
それにしても三通も送ってこなくてもいいのに。
メールは全て違う内容で、映画の話やら学校の話やら。どうせ返信しなくてもまた来るんだから、シカトしちゃおうかな……なんて考える。

まぁ、どっちにしろ今日は遅いから寝よう…



翌日、教室に入ると親友の背中を見つけて急いで駆け寄った。

「赤坂ー!!」

「おー湊。そういえば今日の3限…」

「休講なんだよね……昨日玲から聞いた…」

昨日のことを思い出して少し落ち込んだ。玲はなんであんなに淡白なのか…

「そっかー。なんか本格的に恋人っぽくなってきたな」

「えっ今までも恋人だったよ!?なんだと思ってたの!?」

「漫才師?」

あれは俺たちの愛の語らいなのに……!!

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