もうちょっとメイクビリーブ
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「俺とセックスするってなったらさ、俺のこういうとこ触るんだよ。わかってる?」
とりあえず夏樹くんの目を覚ましてあげなきゃ。
そう思って俺は自分の性器を指差した。
「大丈夫ですっ!」
「……気持ち悪くない?」
「気持ち悪くないですっ!」
「舐めたりもするんだよ?」
「全く気持ち悪くないですっ!」
ここまで言われたんだからちょっとくらい良いか?
まだ最後の切り札があるし。
「……夏樹くん、おいで」
目の前の細い腕を引いて抱き寄せる。夏樹くんの頬はめちゃめちゃ紅潮していた。まぁ風呂に入ってんだから当たり前なんだけど…
「そこまで言うならキスしてみよっか。途中で嫌になったらちゃんと言える?」
「……はいっ!」
どちらからともなく顔を近づける。
夏樹くんの唇はだいぶ湿っていた。
「ん…」
試しに舌を入れてみる。すると夏樹くんもぎこちない動きで舌を絡ませてきた。
……やばい、興奮してきたよ?
手が自然に夏樹くんの乳首を弄り始めた。もう片方の手は夏樹くんの興奮しきったモノをしごく。
「んっ……ふ…」
「気持ち良い?」
「んんっ……は、いっ…」
夏樹くんの舌を味わいながら、「この子なかなか素質あるなぁ」とかどうでもいいことを考えてしまった。
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「はぁっ……はぁ…」
夏樹くんがあまりに苦しそうにするから慌てて唇を離した。
「大丈夫?顔真っ赤だよ」
「うぅ……ちょっと、苦しいです…」
「のぼせたかなー。立てる?」
夏樹くんはなんとか立とうとしてるけど、ちょっと危ない。
仕方なく、夏樹くんの細身の腰をつかんでヒョイと持ち上げた。
「うわっ、す、すみません…」
「いや、俺のせいだし。大丈夫だよ」
ふと見ると、体まで真っ赤なのにまだ勃起してる。よっぽど気持ち良かったんだな…
なんとか体を拭いて、全裸のまま布団の上に座らせた。俺は下着だけ履いたけど。
「とりあえずお水飲みな」
「ありがとうございます…」
顔色はだんだん戻ってきてるけど、まさかキスしてただけでのぼせるなんて。
俺のテクニックがすごすぎたかな?
これは後で恋人に自慢しなければ…
「……黒坂先輩…」
「なに?」
「続きは、もうしてもらえませんか?」
夏樹くんのねだるような目。
ちょっと卑怯だなぁ…
「……別に、良いけど…」
その前に、最後の切り札を言っておかなければ。
「俺、こう見えて入れる方じゃないよ。それでも良い?」
夏樹くん的にも予想外だったようで、明らかに動揺してた。でも、その後すぐに頷いた。
君はどう見ても掘られる方っぽいけどね……まぁいいや。
「もう少し休んだら、しよっか」
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