もうちょっとメイクビリーブ ****** 「俺とセックスするってなったらさ、俺のこういうとこ触るんだよ。わかってる?」 とりあえず夏樹くんの目を覚ましてあげなきゃ。 そう思って俺は自分の性器を指差した。 「大丈夫ですっ!」 「……気持ち悪くない?」 「気持ち悪くないですっ!」 「舐めたりもするんだよ?」 「全く気持ち悪くないですっ!」 ここまで言われたんだからちょっとくらい良いか? まだ最後の切り札があるし。 「……夏樹くん、おいで」 目の前の細い腕を引いて抱き寄せる。夏樹くんの頬はめちゃめちゃ紅潮していた。まぁ風呂に入ってんだから当たり前なんだけど… 「そこまで言うならキスしてみよっか。途中で嫌になったらちゃんと言える?」 「……はいっ!」 どちらからともなく顔を近づける。 夏樹くんの唇はだいぶ湿っていた。 「ん…」 試しに舌を入れてみる。すると夏樹くんもぎこちない動きで舌を絡ませてきた。 ……やばい、興奮してきたよ? 手が自然に夏樹くんの乳首を弄り始めた。もう片方の手は夏樹くんの興奮しきったモノをしごく。 「んっ……ふ…」 「気持ち良い?」 「んんっ……は、いっ…」 夏樹くんの舌を味わいながら、「この子なかなか素質あるなぁ」とかどうでもいいことを考えてしまった。 ****** 「はぁっ……はぁ…」 夏樹くんがあまりに苦しそうにするから慌てて唇を離した。 「大丈夫?顔真っ赤だよ」 「うぅ……ちょっと、苦しいです…」 「のぼせたかなー。立てる?」 夏樹くんはなんとか立とうとしてるけど、ちょっと危ない。 仕方なく、夏樹くんの細身の腰をつかんでヒョイと持ち上げた。 「うわっ、す、すみません…」 「いや、俺のせいだし。大丈夫だよ」 ふと見ると、体まで真っ赤なのにまだ勃起してる。よっぽど気持ち良かったんだな… なんとか体を拭いて、全裸のまま布団の上に座らせた。俺は下着だけ履いたけど。 「とりあえずお水飲みな」 「ありがとうございます…」 顔色はだんだん戻ってきてるけど、まさかキスしてただけでのぼせるなんて。 俺のテクニックがすごすぎたかな? これは後で恋人に自慢しなければ… 「……黒坂先輩…」 「なに?」 「続きは、もうしてもらえませんか?」 夏樹くんのねだるような目。 ちょっと卑怯だなぁ… 「……別に、良いけど…」 その前に、最後の切り札を言っておかなければ。 「俺、こう見えて入れる方じゃないよ。それでも良い?」 夏樹くん的にも予想外だったようで、明らかに動揺してた。でも、その後すぐに頷いた。 君はどう見ても掘られる方っぽいけどね……まぁいいや。 「もう少し休んだら、しよっか」 [*前へ][次へ#] [戻る] |