神様の言う通り!
前編3
「高階、水沢さんとどう?」
帰りの道中で訊くと、高階は「アイツちょっとバカっぽい」と即答した。
「そういや、ちょっと神楽に似てるな」
「えぇっ、何それ……全然嬉しくない!」
高階は俺を見て不思議そうな顔をした後、ニヤニヤ笑い始めた。
「なんだよ?嫌なの?」
「う、そりゃあ少しは……嫌」
言った後で、高階は人の嫌がることほど進んでやるんだって気が付いた。
「あ、やっぱり嫌じゃない!」
「おせぇよ」
高階はさっきよりニヤニヤ笑ってる。俺が水沢さんにヤキモチやいてるって、わかってるんだー!
「神楽、今日うち寄ってくだろ?」
「えっ?」
「特別に、いつもより優しく抱いてやるよ」
「べっ……別に、いいもん!」
高階は、本当に意地が悪い…
****************
とか言いつつ、高階のおうちにお邪魔する俺。
高階の部屋は物が少ないけど居心地が良い。
「でもさぁ、楽しみだよね!コスプレ喫茶なんて」
「神楽は女装喫茶が良かったのになぁ?」
「そ、そんなことないよー!」
そう、今日の話し合いでうちのクラスはコスプレ喫茶をやることになった。俺は何を着るかまだ決めてないけど、みんなのを見るのも楽しみだ。
「高階はなんのコスチューム着るの?」
「さぁ……俺様はなんでも似合うからな。なんでもいい」
確かにそうかもしれない……高階目当ての女の子いっぱい来るんだろうなぁ。
「じゃあさ、女の子のどんなコスチュームが好き?」
そう聞くと、高階は俺の肩を急に抱き寄せてまた笑った。
「なっ……何?たかしな…」
「脱がせちまえば同じだろ?なんだって」
「そ、そうだけど……うきゃあっ!」
高階の言葉通り、俺はあっという間に裸にされた。
「神楽、いくら嫉妬しても俺は浮気しねぇよ?」
「別に、疑ったりしてないよっ!」
「本当かよ…」
高階が俺のえりあしをかきあげて首筋を舐めてきた。
あまりの色気にゾクッとする…
「あ……うあっ、たかしなぁ…」
「なーんだよ」
「それ、やだ…」
「『やだ』って言われて、俺が止めたことあるか?」
ないけど!
高階は俺のモノをしごきながらゆっくりと首筋から鎖骨へ舌を這わせる。最近はすぐ入れるのに、ずっとそうしてるだけだ。
経験値がそうさせているのか、高階は本当に焦らすのが上手い。
「たかしな……入れて?」
「入れてく・だ・さ・い・だろ?」
「うぅ……入れてください!」
「よくできました」
高階は素早く俺の脚を持ち上げて、ゆっくりと挿入してきた。
思わず不安になって、俺は高階のシャツをギュッと掴む。
「……神楽?」
高階のそういう仕草が『慣れている』ほど、俺は不安になる。
こんなの、とっくに乗り越えた壁なのに。
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