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神様の言う通り!
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涙は出たけど、案外冷静に高階に離すことができた。

高階は俺の話をずっと俯いたまま聞いていたけど、全部話し終わるといつになく真剣な顔で俺を見た。

「神楽、なんで最初に話してくれなかったんだよ?」

「ごめん……でもまさか最初から俺が狙われてたなんて思わなくて」

「いや……それでも言えよ。言ってくれないと助けてやれねぇだろー?」

「はい……ごめんなさい」

「怒ってねぇけど」

高階は俺の頭を優しく撫でてくれた。
確かに、もっと早く高階を頼れば良かった……反省。

そうすればあんな、知らない人に体を触られるような…

「……高階、シャワー貸してください」

「いいよ」

「泊まってもいい?」

「おー。そうしろそうしろ」

その日は高階と一緒にお風呂に入って、高階と同じベッドで寝た。
高階が何もしてこないから「なんで?」って聞いたら、「そこまでバカじゃねぇよ」って返された。

確かに、今日は高階でも触られたら嫌がっちゃうかもしれない。
高階は心の奥のところがすっごく暖かいんだよなぁ。

触られたのもイヤだったし…
やっぱり、有内くんに騙されてたのはショックだった。

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翌日は、もちろん高階と一緒に登校した。

昇降口で靴を履き替えていると、下駄箱の陰からなんと有内くんが現れた。

「……成井」

どうやら俺を待ってたみたいだ。
どう接すればいいんだろ?と思ったら、悲しそうな顔で近づいてきた。

「昨日はごめん。友達も調子乗っちゃって……でも俺、本当に成井が…」

その瞬間、俺の前に高階が立ったかと思うと高階が有内くんの頬を思いきり殴った。
あまりに突然の衝撃に、有内くんが体ごと倒れる。

「あ、有吉くん!」

「有内な」

高階は俺にツッコんだ後、呆然とする有内くんに向き直った。

「俺も人に威張れるような恋愛はしてこなかったけど……よくも俺の女を泣かせてくれたな」

「えっ…」

「俺が先に仕留めた獲物だから。横取りすんな」

高階はそれだけ言うと俺の手を引いて、なぜか校門に引き返し始めた。

「あれっ?なんで、学校は?」

「今日の用は済んだ。帰ろうぜ」

「サボるのー?なんで?」

「お前のせいで英語の宿題やってねぇんだよ。今日当たるし」

えぇ?それはそもそも自分でやらないのがいけないんじゃあ…

「ていうか、さっきの言葉だけど……俺、女じゃないよ?獲物でもないし」

「俺に抱かれてんだから女みたいなもんだろ」

なんだその理屈はー!
まぁ良いか。高階がそう言うなら…

「……高階、怒ってくれてありがとうっ」

「そうだな。生涯感謝しろ。あと100回は言え」

あぁ、やっぱり。
俺の思った通りだ…


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あきゅろす。
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