神様の言う通り!
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翌日。
「神楽、これ昼飯代」
「……え?」
当たり前のように渡される小銭。
それは日常化されていたけど、てっきり今日からはないと思ってた…
「高階……まだ俺、奴隷でいなきゃダメなの?」
「当たり前だろ。バラされたくなかったからおとなしく買ってこい」
この鬼畜……!!
仕方なく購買に行こうと教室を出る。途中で、ふと思いついて高階の方に振り返った。
「あ、高階っ」
「なんだよ、文句あんのか?」
「クリスマスは一緒に過ごそうねっ」
高階は一瞬目を丸くしたかと思うと、呆れたように笑った。
「わかったわかった、約束な」
「本当にっ?どっか連れてってくれる?プレゼントとか…」
「はいはい。全部、神楽様の言う通りにしてやるよ」
「やったー!」
クリスマス、楽しみだなー。
クリスマスどころか、高階といられると思うと毎日が楽しみだ。
きっと、人を好きになるってこういうことなんだよね。
そうだよね?高階……榊様。
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