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神様の言う通り!
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高階って実は、すごく性格が悪いんじゃないかなぁ…
だってクラスメイトにあんなこと、俺だったら言えない。

『わかってるぜ?神楽、お前は男だ。そんで……俺の奴隷だ』

あんなこと言えるなんて……小さい頃はきっといじめっ子だったに違いない!!

「おい、神楽」

それにしても……あれは、一度きりだといいなぁ。
気持ち悪いとは言わないけど、ああいうのはやっぱり好きな人と…

「神楽!!」

でも俺、高階に逆らえないし…

「かぐらあぁ!!何回呼ばせんだ!?」

「えっ何回呼んだの?」

「早く荷物持て!!」

高階のパシリになって1週間。
相変わらず毎日お昼ご飯を買わなきゃいけないし、荷物持ちしてるし、宿題の代筆もやってる。
面倒だけど、あんなことがない分マシかなぁ…

『ど……どうしちゃったの?高階!!』

『……ムラムラしてたから』

あれはないよ、うん…

「……そうだ、高階さぁ」

「榊様な」

「……榊様さぁ、もう新しい彼女できたんだってね」

2つのカバンを抱きながら高階に話すと、高階は当然のように頷いた。

「今度はどんな人なの?」

「今度っつーなよ……別に、まぁまぁな大学生だけど」

大学生……なんか大人な響きだ。うらやましいなー…
しかも高階のことだからまぁまぁなんて言いつつ美人さんなんだろうな。
俺なんて一生かかってもお近づきになれないような…

「もう浮気しちゃダメだからね?」

恋人ができない人の気持ちも考えてほしいよ!!全く…

「……考えといてやるよ」

「本当に?」

「そうだな……浮気したくなったら、お前を呼べばいいしな?」

……ん?今の、どういう意味だろ。まぁいいか?

高階の家に着いて、俺は一人自宅に向かう。高階変なこと言ってたけど、あれどういう…

「神楽ーっ!!」

「きゃ、あっ!?」

急に後ろから抱きしめられて、叫び声をあげると、ズボンの上から股間を撫でられた。

「何ー!?新手のチカン!?」

「チカンは神楽の名前知らんでしょ」

確かに……ってあれ?
この声…

「ハル兄ちゃん?」

「久しぶりだな!!」

振り返ると、スーツ姿の懐かしい顔。
俺に女装癖がつくきっかけを与えた、幼馴染のハル兄ちゃんだ。
就職が決まってから、研修?とかなんだかで、地元を離れてたはずだけど…

「戻ってきたんだね、ハル兄ちゃん」

「うん、寂しかったかー?」

「別に!!普通かな!!」

満面の笑みでそう言うと、ハル兄ちゃんもにっこり笑って自分の家の方向を指さした。

「まぁ来いよ。たーくさんプレゼント用意してあっから」

「……え?」

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