神様の言う通り!
----------
学校、休んじゃったよ…
だって昨日は、あまりにいろいろありすぎて!
高階と一緒にシャワー浴びてまたエッチしちゃったり、高階に告白したらフラれたり…
そんでハル兄ちゃんの部屋に行ったら「忘れさせてあげる」とか言ってムリヤリ触られたり、その流れで告白されたり!
あの後…
「……出ちゃったね、神楽」
ハル兄ちゃんにイかされて、俺は自己嫌悪に苛まれた。
嫌だったのに、イっちゃうなんて!
「……ハル兄ちゃんの……バカっ!!」
「かぐっ…」
俺はハル兄ちゃんの手を振り払うと走って逃げた。
悔しくて涙が止まらなくて……朝起きたら、目が腫れていた。
高階に会うのきまずいし、目腫れてるし、学校行かなくていいやぁ…
ってことで、休んじゃったのである!
「明日はどうしよう…」
明日も休むなんて小心者の俺には絶対ムリだけど、高階はどんな風に接してくれるだろう。
いつも通り?それとももう話してくれないのかな…
うんうん唸っていたら、家のインターホンが鳴った。
親はまだ仕事だし、俺が出なきゃ…
「はい…」
『かーぐら』
「……はい?」
あれ!?……まさかだよね?
でも確かに、この声は…
『俺様の声がわかんねぇのか?』
わかるよ。インターホン越しでもハッキリわかる。
「た、高階?どうしたのー?」
『……せっかく王子様が来てやったんだから、もっと喜べよ』
「えぇ……じゃあ、もう一回今のやり直す?」
『んなことするか。開けろ』
高階のいつもの調子に流されて、俺は玄関のドアを開けた。
すると門の前に制服の高階が立っている。
し、信じられない…
高階は俺の姿をマジマジと見つめて、
「お前、随分元気そうだな?」
と訊いてきた。
「え?どういう…」
「風邪で休んだって聞いて見舞いに来てやったのに、嘘だったみたいだな」
「……そ、それは…」
高階は俺がズル休みしたことを怒ってるみたいだ。
謝ろうかどうしようか考えていると、高階が何も言わずにうちに上がり込んできた。
「た、かしなっ!?」
「お前の部屋どこだよ」
「……2階の、正面…」
相変わらず勝手だなぁ、高階は…
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!