[携帯モード] [URL送信]

神様の言う通り!
----------
誰かを裏切るたびに、安心するんだ。
ヒナの勘違いを現実にすれば、俺もアイツも救われる気がして。

『好きになる人は一人で充分だもん』

俺は、神楽みたいに思えない…




「た、高階っ」

「……北川、どうした?」

「なる……神楽が、休みなんだけど理由知らないか?」

「……知らん」

北川は不満そうな顔をしてそのまま俺の元を去っていった。

神楽、学校来てないのか…
昨日別れ際に「また明日な」って言ったら、アイツ頷いたのに。

ふと昨日の会話が脳裏に浮かぶ。

『次の彼女は俺にしてよ!』

『本気で言ってんのか?』

原因はあれなのか?
なっちゃん先生に聞きに行ったら、一応「風邪」って連絡は受けたらしい。嘘くせぇ。

やっぱ俺のこと、避けてんのかな…

本当は、最近アイツのことすげぇ可愛いって思ってた。親友に告白されたくらいであんなに悩むところとか、屈託のない笑顔とか。

何より、抱いたら気持ち良かったし。

「付き合ってやろうかな?」って一瞬考えたけど、ダメだった。俺は相手が神楽だろうが絶対浮気する。
それは俺にとって義務みたいな、癖みたいな、償いみたいなものだ。

『俺が浮気したら、お前泣くだろ?』

どうしてもアイツの泣いた顔は見たくなかった。

なんでって、どことなくヒナに似てるんだ。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!