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神様の言う通り!
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「シャワー浴びようぜ」

「……え?」

高階の提案がイマイチ理解できない。だってまだ夕方だし、俺、着替えとかないし…

「ヤる前に風呂入ってやるって言ってんだよ。優しさだろうが」

そう言って高階はなかば強制的に俺を部屋から引きずりだす。

「なんの話?タカシナ語でしゃべらないでー!!」

「あとでわかるから黙りなさい」

階段を降りて脱衣室まで連れてこられた。
本当に入るの?ていうか一緒に入るの?

「神楽、早く脱げよ?」

高階は素早く自分の服を脱いで裸になってる。
恥ずかしいんだけど、言う通りにしなきゃどうなるかわかんないしなぁ…

仕方なく俺も服を脱いだ。すると、高階が俺の腕を引いてお風呂場に入る。

「高階、恥ずかしくないのー?」

「別に?」

俺は恥ずかしいよー。高階はしっかりした体つきだけど、俺はそんなことないし…

高階の隣でもじもじしていると、高階はためらわずシャワーの蛇口をひねった。

「……そうだ、神楽」

「なに?」

「体洗ってくれよ」

「えぇっ!?」

「だってお前、俺の奴隷だろ?」

高階がシャワーを止めて下に置いてあるボディソープを指差した。そりゃ奴隷なんだけどさ……なんで俺がそんなことを。

「て、てて、手で洗うの?タオルとか使っちゃダメ?」

「ダメ」

意地悪だなぁ…
仕方なくボディソープを泡立てて、高階の肩に手をかけた。
そのまま撫でるように泡を広げていく。

「ふっ……笑える。60分いくらとかいう世界じゃねぇ?」

「どういう意味?」

「秘密。お前が言うところのタカシナ語」

教えてくれたっていいじゃんか…
なんて思いながら高階の胸板に手をのばした。

筋肉質っていうのかな。
男っぽい体だなぁ…
女の子が喜びそう。いや実際喜んでるんだろうけど。
……うぎゃー、なんかドキドキしてきた!

「た、高階ってさぁ、ちゃんと鍛えてるよね?それとも、生まれつき?」

「さぁな……お前、なに顔赤くしてんだよ?」

「そりゃするよー!」

裸同士で接近してる時点で緊張するのにさ……!!

「かーぐら」

高階に呼ばれて上を向くと、高階にあごを持ち上げられた。
そして、高階の顔が近づいてくる。

突然のキスに思わず手を止めた。すると高階の手が「動きを止めるな」とでも言うように俺の手を動かした。
俺はまた高階の体を洗いはじめる。

「んっ……んーっ…」

高階のキスが激しすぎて、全然手に力が入らない…

それに、なんか気持ちよくなってきた。高階の肌を触ってるからかな?なんかいつもより気持ちいい。
ずっと、こうしてたいな…

「……顔、真っ赤だぞ…」

高階が唇を離して呟いた。

「た、高階ってさぁ……もしかして、すっごいキス上手い……?」

口角をあげた高階のその口が、また近づいてくる。
触れる直前で高階の声がした。

「お前はどう思う?」

「え……?」

「自分で確かめてみろよ。もっと…」

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