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神様の言う通り!
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放課後、高階に呼ばれる前に市早くんに声をかけられた。

「成井さん、皆さんの出場種目を書いた紙を生徒会に提出することになってるんですけど…」

「えっそうなの?」

全然聞いてなかったや…
せっかくだから市早くんと二人で出しに行くことにして、帰る準備をしていたら高階に頭を叩かれた。

「神楽!!帰るぞ」

「いった……高階、今日は鞄持ちできないのー。ごめんね?」

「はぁ?」

「俺、生徒会にこれ出しに行かなきゃ」

「あぁ、球技大会のだろ?そんなんコイツに行かせりゃいいじゃん」

高階は市早くんを指差した。
市早くんにまで偉そうだなぁ…

「二人の仕事なのー!!二人で一つの実行委員なんだから…」

「いいですよ、成井さん。僕が出しておきます」

市早くんは「じゃあ成井さん高階さん、さようなら」と言って歩き出してしまった。
高階は悪びれもせず市早くんに手を振ってる。

「高階のバカー!!今ので嫌われたらどうすんのさー?」

「知るか。市早みたいな頭良い奴は元々お前なんか嫌いだって」

えぇ、そうかなぁ…
市早くんに嫌われてたらショックだ。



「神楽ー」

「あっ、ハル兄ちゃん!!」

学校から帰るとリビングにスーツのハル兄ちゃんがいた。なんか久々の登場な気がするな!!

「遊びに来たの?」

「そう。神楽、案外帰ってくるの遅いんだな」

それは高階の鞄持ちをやってるから…
まぁわざわざ言う必要ないか。
早速ハル兄ちゃんを自分の部屋に連れていった。こういう時の為に女装用の服は巧妙に隠してある。

「そういえば今日ね、球技大会の実行委員になっちゃったんだぁ」

「球技大会かー懐かしいな。神楽は何やるの?」

「サッカーだよー」

そういえばクラスのみんなが言ってたけど、高階は去年サッカーで大活躍したらしい。
高階が人気者である所以はそこにあるのかもしれないなぁ。

「サッカーかぁ。観たかったな」

「あ、部外者も応援に来ていいんだよー」

うちの球技大会は土曜日に行われるため色々な人が応援にくる。特に多いのは他校に彼女がいる人が彼女を呼んだり。

「へぇーじゃあ俺も仕事なかったら行こうかな」

「え?いいよー何もできないからサッカーにしたんだし」

ハル兄ちゃんに応援してもらっても頑張れないし…

「ねぇ、神楽のファーストキスを奪った男は同じ高校なの?」

「え、あぁ……そうだよー」

そういえばそんな話したっけ。
ていうかなんで男ってわかってるんだろう、ハル兄ちゃん…

「そいつの顔も見てみたいなぁ」

「なんで?」

「ムカつくから」

なんでハル兄ちゃんがムカつくんだろう?
っていうか自分だって勝手にキスしてきたじゃん!

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あきゅろす。
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