神様の言う通り!
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「高階……榊様!!」
「やっと学習したか……つーか、なんの用」
幸い、高階は家にいた。
「上がってもいい?」と確認したら「男を上げる趣味はねぇ」と冷たいお言葉。
「俺2回も上がったことあるよー?」
「女装してたからな」
……高階の理屈はよくわかんないな。
もしかして今のもタカシナ語?
「お願い!!友達でしょー?」
「お前は友達じゃなくて奴隷だろ」
あー意地悪だなぁ。
と思ったら高階は渋々俺を部屋に上げてくれた。
なんだ、優しいとこもあるじゃん!
「で、なんだよ?」
高階の前に正座して、俺は単刀直入に質問した。
「高階って、どうやって付き合う人決めてるの?」
「……はぁ?」
「俺……さっきある人に告白されちゃったんだけど…」
「北川だろ?」
「うぎゃー!!なんで知ってるのさー!?」
「うるせぇ……昼休みの事から大体想像ついたっつーの」
えぇー……すごい推理力。俺だったら絶対わかんなかったのになー。
「高階ってコロンボみたいだねぇ」
「なんでホームズじゃねぇんだよ」
「それで、どうやって決めてるの?」
高階は俺の質問に真剣に考え込んでくれた。頼もしいなぁ。持つべきものは榊様…
「まぁ、結局はあれじゃねぇ?ヤったら気持ち良さそうかどうか」
「……えぇ…」
全然期待してたのと違う…
付き合うとかもよくわからないのに、気持ち良さそうかなんてわかるわけないじゃん!!
「どっちにしろ、北川と付き合うのはやめとけって」
「なんで?」と聞くと高階は得意気に「俺はお前を誰かと共有する気はない」と答えた。
「またタカシナ語?」
「タカシナ語ってなんだよ」
「高階たまに意味わかんないこと言うんだもーん」
「はっ……じゃあ、わからせてやろっか?」
そう言って高階が親指で俺の唇を撫でた。なんという嫌な予感!!
「また……キスするの?」
「嫌か?」
「うーん……どっちかというと、嫌」
だって高階と付き合ってるわけじゃないし……と言おうとすると、高階がニヤリと笑う。
「神楽、忘れたか?俺は人の嫌がることが大好きなんだよ…」
あっと言う間に唇を奪われた。
なんと、本日2回目だ…
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