C−1
「おかえり。カオル。」
「コンラッド、ただいま。」
爽やかな笑顔で出迎えてくれたのは、コンラッドだった。
わざわざ眞王廟まできてくれるとは、さすが紳士。
コンラッドのこの笑みとさりげない優しさに、一体何人が卒倒したのだろう。
考えただけでも冷や汗ものだ。
「そういえば、カオルは何しに向こうにもどっていたんですか?」
コンラッドは相も変らぬ爽やかな口調でそういった。
とはいえ、地球にいったことのあるコンラッドだ。
知らないはずがないだろう。
その代わりに、コンラッドの視線は時折薫の抱えているものに向けられていた。
「え、ええと。バレンタインのチョコを作りにね。」
半ば緊張しながら答えると、そう、と良いながらコンラッドが微笑んだ。
俺にもくれるんだよね?的な視線が、正直痛い。
(目が笑ってないんだけどなぁ…。)
薫は、半ば苦笑いしながらコンラッドに…
義理チョコを渡す
本命チョコを渡す
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