NoVeL
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龍はあくびをしながら私の隣にたって歩き出す。
眠たそう・・・・。
昨日も、遅くまで遊んでたのかな・・・。
そう考えただけでもチクチクと胸が痛むのに、
やっぱり気になって今日も聞いてしまった。
「昨日も・・・デート・・だったの?」
恐る恐る口を開いて、龍の返事を待つ。
「あー・・・まぁね。」
――――ズキッ
やっぱり、そうだよね。
わかってるのに、なんで聞いちゃうんだろう。
私は心の中で自分にしかって、
うずく胸の痛みを抑えながら何事もなかったかのような顔をつくる。
「・・・そっかぁ。龍も大変だねっ」
ハハハ〜と笑いながら、
昨日の寝不足からきた頭痛が今になって私に襲ってきていた。
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