悲しみツインズ(完) 桐野…来た[琉樹] 俺は木に寄っ掛かり、 芯が来るのを待っていた 『あれー?琉じゃないか』 琉樹『えっ…』 そこには…桐野がいた あのときとは全然面影が違うけどこれは桐野だと思った 琉樹『な、なんで…』 桐野『僕ね、ここの臨時教員になったんだよ』 琉樹『臨時…教員…』 桐野『驚いた?僕ずっと琉を探してたんだぜ?クフフ』 琉樹『な…で…』 桐野『まだ…気づいてないんだ?僕が好きだったのは優姫じゃなくて琉、お前なんだよ』 琉樹『えっ?』 桐野『明日…ここに来て…来なかったら……お前の大切なもの全部奪ってやる。ハハッ どうする?』 桐野は紙切れを渡しながら言った 琉樹『…わかった…わかったから………あいつらには…絶対手を出すなよ』 桐野『ニコッ 約束するよ。お前が来れば……じゃ、僕はもう行くよ、そろそろ琉の仲間がくるだろうし…くれぐれも僕がここにいたことは言うなよ?』 琉樹『わかってる…』 桐野は来た道を戻って行った 琉樹『桐…野が…』 琉樹はその場で倒れてしまった。 [*前へ][次へ#] |