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銀の魔力
第六章 口実【後編】 2
 

一護は返す言葉も見つからず俯くしかなかった。
尚も押し黙ったままの彼をチラリと横目で見て、冬獅郎は一つ溜息を吐いた。





「ったく、仕方ねぇな……使い魔…なってやるよ」

「…!…冬獅郎……?」





バッと顔を上げた一護が、目を見開いて冬獅郎を見つめている。
てっきり冬獅郎に幻滅されたと思っていた一護は、信じられないと言った様子だ。

「危なっかしいんだよ……お前みたいな腰抜け、放っておいたらそのうちポックリ逝っちまいそうだしな。仕方ねぇから俺が傍に居てやる。それに、俺も護られてばっかじゃ癪だ……////そう言う訳だから、分かったな////!?」


「お、おう…Uu」


相変わらず冬獅郎の言葉は素直ではないものの、その表情は明らかに照れを含んでいる。
照れ隠しに怒鳴ると言うのが、何とも冬獅郎らしい。
途端に胸の奥から嬉しさが込み上げ、一護は優しく微笑みながら愛しい子狼の頭を撫でた。


「ありがとな、冬獅郎……」
「……ふん////」


一護から視線を逸らし、口をへの字に曲げてはいるが、尻尾が揺れてしまってる辺りで、冬獅郎の心情が読み取れる。
そんな彼にまた、笑みが零れた。











「……で、使い魔になるには、どうすりゃいいんだ?」

暫く大人しく頭を撫でられていた冬獅郎から、もっともな質問が飛ぶ。
一護は顎に手を当て、自身の父親に教えられた契約方法を思い出そうと記憶の糸を辿る。


 

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あきゅろす。
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