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銀の魔力
第二章 狩る者・狩られる者 6
 


「前の満月の晩…ここでお前を見た時から、ずっと探してた。お前に、俺の使い魔になって欲しい…!」



一瞬、吊り上った大きな瞳を見開き驚いた仕草をみせたものの、ワーウルフの表情は直ぐに嫌悪に歪んだ物へと変わった。

「はっ…!半人前な上に、自分の力量も弁えてねぇ身の程知らずとは……ナメてんのか?自分の力量以上の魔物を従えられるとでも思ってやがるなら、とんだ笑い草だ。」

彼は一護の話に全く取り合う気はないらしく、踵を返し黒い渓谷に向かって歩き出す。

「…その身の程知らずに免じて、今日は見逃してやる。だが、もし次に会う時があれば…覚悟しておけ」
「ちょ…待てよ!折角会えたのに…っ!俺は本気だ!諦めねぇからな!!明日もまた、ここに来るから……っ」


最後に少しだけ彼が振り返った気がしたが、あの晩と同じ様に彼の姿は風と共に渓谷へと消えて行った。


銀髪の彼が去って行くのと同時に、彼が残していった氷柱は砕けて光の粒となり空へと舞い上がっていく。
一人その場に残された一護は、跡形もなく消え去っていく彼の痕跡を追う様に渓谷の方へと手を伸ばし、切なげに顔を歪めた。



「絶対、お前に会いに来るから……」















to be countinued...

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あきゅろす。
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