東方時空録
『第五録…二百年止まり続けた運命と、五百年動き続けた運命』
「…………? 死んで、ない?」
殺される、と覚悟していた美鈴だったが、脳天に剣が落ちる事はなかった。恐る恐る顔を上げると、すんでのところで止められていた。
美鈴のギョッとした表情を見た彼女は、口元に笑みを浮かべ、大剣を静かに退かした。
「ま、殺すつもりはないぜ。その代わり、道案内してもらおうか」
「……断る、と言ったらどうします?」
「無駄だ『お前は自分の意志とは関係なしに、俺に付いて来るからな。抵抗は出来ないぜ?』ほら、行くぞ」
「何を言って……なっ!? 体が!」
「よしよし、良い子だな」
「わ、私に何をしたんですか!!」
美鈴が怒鳴る気持ちも分からなくはない。自分の意識とは関係なしに、体が動くのだからな。しかも、自ら動かす事が出来ない。まるで、操り人形の如く。
「何をした、ねぇ。んな事はどうでも良いじゃん。用が済んだら解いてやるしな」
「どうでも良いって……話してもらわないと不安何ですが」
「慣れだよ、慣れ。誰しも初めての事には不安だろ?」
「う、確かにそうですが……意識とは関係なしに、体が動くのはちょっと抵抗が……」
「慣れるまで我慢我慢。それとも、最近の門番は我慢も出来ないのかねぇ?」
構わず歩く彼女の後を、意志とは関係なしに歩く美鈴。端から見れば、困った顔をしながら歩いてる様にしか見えない。
そんな美鈴を小馬鹿にする様な発言をするレティ似の彼女。どことなく楽しんでいる様な感じがした。口元に浮かべた笑みが、それを物語っている。
クツクツと笑いながら、紅魔館の中へ美鈴を連れて入っていった――
ー ー ー ー ー ー
「随分経ってるけど、ようこそ、紅魔館へ――夜次秋葉」
椅子の肘掛けに右の肘を乗せ、手の甲は頬に軽く添えてる格好で話しかけてきた。容姿は色白の――いや、青白いきめ細かな肌。紅色の瞳をし、瞳孔はまるで猫の如く細長い。背中からは、司書の翼よりも大きな黒翼が生えていた。その姿形からして、人間ではないと言う事を物語っている。
「何で私の名前を……? それに貴女は……」
「私? 私は紅魔館の主である“レミリア・スカーレット”、吸血鬼よ。貴女の名前は、咲夜に教えてもらったわ。私の隣に居るメイド服を着た彼女がそうよ」
「十六夜咲夜と申します。以後、お見知り置きを」
「あ、えっと……よ、よろしくお願いします」
「ところで、パチェと秋葉は何故私の所に?」
(……あくまでも、私が提案した事にしたいのね)
「帰る家が無いらしいから、秋葉を紅魔館に泊めようかと思ってね。それでレミィに許可をもらいに来たのよ」
「ふ〜ん、まぁ良いわ。好きにしなさい」
「! あ、ありがとうございます」
「フフ、困ってる時はお互い様よ」
目を細め、口元に笑みを浮かべるレミリア。凄いカリスマである。
しかし、笑みを浮かべていたレミリアの表情が、一瞬にして真面目な顔になった。これから何か重要な事が起きるんじゃないかと思わせる様に……
「それよりも秋葉、一つ聞きたい事があるんだけど良いかしら?」
「はい、何ですか?」
「……何故“貴女の運命は止まっている”のかしら?」
「!」
思いもよらない問いに、驚きを隠せない秋葉。返す言葉を失い、ただ俯き黙り込む。
レミリアは秋葉のその姿や仕草を見て、ハッキリと確信した。秋葉が“自分の運命まで止まっている事を知らない”と言う事に。
「……分かる筈ないでしょうね。“自分自身の時が止まってる事”以外は」
「なっ、何故それを!?」
「そりゃ、分かるわよ。貴女の運命を見ればそれくらいはね」
「……運命を、見る?」
「レミィの持ってる能力よ。“運命を操る程度の能力”って言って――」
空気になりかけてたパチュリーが、秋葉にレミリアの能力を教えた。パチュリー曰わく、レミリアの能力は運命を操作する事だと言う。運命が操作出来るなら、見れても可笑しくはない。
その能力で秋葉の運命を見たら、止まっていたってところだろう。しかも、自分自身の時間――簡単に言えば、成長や老化する事――が止まってる事も分かる様だ。
「詳しくは分からないけど、貴女の運命は今から……二百年ぐらい前に止まってるわね」
「そ、そこまで分かるんですか……」
「何となくね。正確には分からないわ」
「…………」
俯く秋葉。レミリアからは、秋葉の表情は伺えない。しかし、雰囲気から何となくだが、どうゆう表情をしているか読み取れる。
――沈黙が生まれる。誰一人とて、物音をたてる者は居なかった。聞こえる音と言えば、外で木枯らしを巻き上げる風の音だけだった。
俯いていた秋葉だったが、顔を少し上げ、大きな深呼吸を一回する。その行動は何かを決意したかの様に、レミリア達に捉えられた。
「……私の時間は今から二百二十四年前の、あの瞬間に止まりました」
秋葉は少しだけ顔を上げ、徐に自分の過去を語り始めた。その声に元気はなく、話すのを嫌がってる様な感じがする。思い出したくもない事を話すのだから……
――長話は好きじゃないので、簡単に言いますね……私の時間が止まったのは、十九歳の時です。
私の村では、女が剣術を習うのは邪道と思われてまして、独学ですが剣術を覚えようとしていた私は、村の者から酷い迫害を受けてました。それなのに覚えようとしたのには訳がありますが、大した理由ではありません。……たんに家系が代々武士だったから、ですよ。
私が剣術を覚えていくごとに、迫害は酷くなっていきました。最初は些細な悪口から始まり、最終的には両親を目の前で殺されました……
自分自身の事なら何とか我慢できましたよ。でも……両親を殺された時、私の中の何かが切れましたね。堪忍袋の緒だったのかな? はたまたは、理性……だったのかな? 兎も角、手当たり次第に村の者を手に掛けていた時です。辺りが一瞬にして静まり返りました。……みんな、走るポーズで止まって、まるで時が止まっている様に――
後はお察しの通り、全員を殺りましたよ。“時空間を弄る程度の能力”……その能力の覚醒が原因で、私の時間が止まったんです。
話終えた秋葉は、また俯いてしまった。その状態で、頬をポリポリと掻く。別に痒い訳ではない。特に意味のない行動を取るのは誰しもある事だ。
この話を聞いていたレミリア達は、誰一人として言葉が出なかった。いや、出せる雰囲気じゃないのだ。各々、様々な思考が頭の中を駆け巡る。あるものは同情し、あるものは同感したりした。どの様に思うかは三者三様だ。
「……咲夜さんも時を操れますよね?」
「え? えぇ……でもどこからそれを? まだ話してなかった筈よね」
「図書館で見つけた本に貴女の書いてありました」
秋葉はスキマから一冊の本を取り出し、表紙を咲夜側に向けた。見せたところで、何にもならないのだが。
しかし、全員の視線は本の表紙ではなく、秋葉が作り出したスキマへと向けられていた。だが、大して驚かれはしてない。既に見慣れている事なのだろうか……
(へぇ、時間と空間をここまで操れるとわね。フフ、ますます興味が湧いたわ)
「貴女、スキマも使えたのね」
「まだ、使いこなせてませんが、それなりには使えます」
「……気に入ったわ。秋葉、貴女は――」
ギィッと、扉の開く音が部屋に響いた。それと共に話すのを中断するレミリア。その音を聞き、全員の視線が扉に向けられる。しかし、誰かが入ってくる様子もなく、両開きである扉の片側が完全に開かれた。
……だが、誰も入って来ない。全員が動かずに様子を見ていると、見た事がある服装の女性がゆっくりと入ってきた。アクセントの星に“龍”と書かれた帽子を被り、緑のチャイナ服を着た紅魔館の門番、紅 美鈴だった。
美鈴の表情はぎこちなく、苦笑いを浮かべていた。訳ありなんですよ〜、と言わんばかりに。それが伝わったかは分からないが。
「ど、どうも〜」
「あら美鈴、貴女は何しに来たのかしら? 返答次第では……」
「ま、待って下さい! 咲夜さん! これには深〜い事情が――」
「へぇ、どんな事情かしらね? 是非とも聞かせて欲しいわ」
何時の間にか取り出していた数本のナイフを煌めかせながら、咲夜は美鈴に一歩、また一歩と近付いていく。
一方美鈴は、表情こそ動揺の色が浮かんでいるのだが、体は微動だにしていない。直立不動。抵抗すらしようとしないのだ。
……何かが可笑しい。
「さぁ美鈴、話してみなさい? その深〜い事情とやらを」
「そそそ、それは――」
「――普通に客人が来たって言えば良いじゃん」
「! お前は!」
何時の間にか扉は全開きになり、腕組みをしたレティ似の女が立っていた。身の丈以上の大剣を斜めに担ぎ、呆れた顔をしている。
咲夜はすぐさま後ろへと飛び、ある程度の距離を取る。レミリアの斜め前に立ち、臨戦態勢を取った。客人だと言っているが、素直には認められない。素性が分からない以上、警戒するのが妥当の案だろう。
(可笑しい、運命が全然見えない。何なのコイツは)
「……貴女、レティ・ホワイトロックじゃないわね。此処に何しに来たの? 私が目的?」
「別に此処に来る予定はなかった。ただ、目的の物が此処に“来てる”だけだ。それと、吸血鬼なんかに用はねぇよ」
(此処に、来てる?)
「じゃあ、貴女の本当の目的は何なのかしら?」
「そこの青髪の女が持ってる物を奪いに来た」
「え? 私が持ってる物?」
(何だろ? 特に珍しい物は持ってないけど……まさか)
何やら秋葉にはその“物”に心当たりがあるようだ。呆けた表情が、一瞬にして真剣な表情へと変わる。レティ(?)は秋葉の雰囲気を悟り、口元に浮かべていた笑みを消した。
両者一言も喋らず、ただ相手を睨んでるだけ。ほんの数秒だが沈黙が続き、誰一人として動こうとする者は居なかった。
――溜息が一つ吐かれる。沈黙を破る合図だ。
「……素直に差し出せば、何もしないで帰るが?」
「馬鹿な事言わないで。私の大切な物を、そう易々と渡す訳ないよ」
「そ。手荒な真似はしたくはなかったんだが、仕方ないか。……覚悟は出来てんだよな?」
「貴女こそ、後で後悔しても知らないよ?」
両者、お互いの得物を手に取り、臨戦態勢に入る。秋葉は氷影を、レティ(?)は身の丈以上の大剣を。
秋葉が手にした日本刀を見て、レティ(?)は目を細める。小回り的には秋葉の氷影が有利。日本刀相手に、身の丈以上の大剣は分が悪すぎる。しかし、レティ(?)の口元には笑みが浮かんでいた。得物の分の悪さ――この状況を楽しむが如く。
「待ちなさい秋葉。貴女一人だけ戦わせる訳にはいかないわ。咲夜、パチェ、貴女達も戦いなさい」
「畏まりました」
「三対一は気が引けるけど、仕方ないわね。レティの偽物、逃げるなら今の内よ?」
「……こりゃあ、流石に分が悪いな。さて、どうしたものか」
レミリアの指示で、咲夜とパチュリーが秋葉に加勢する。三対一は些か卑怯かもしれないが、相手の実力が知れてないのだ。一人一人で相手をするよりも、複数人で戦うのが賢明だろう。それに、勝利へと確実に近く為には仕方がないと割り切れば良い。
この状況、レティ(?)にはかなり不利である。しかし、諦める様子が全く見受けられない。寧ろ、何処となく楽しんでるかの様に見えた。
暫し沈黙が続いたが、些細な時間である。数秒もしない内に、秋葉によって沈黙は解かれた。
「どうする? 三対一じゃ、勝ち目は――」
『青髪の女以外は、後ろに下がって暫く待機してな』
「――え? ちょ、二人とも、何で……?」
(あ、咲夜さん達に“言葉一つで操れる”って事、伝えるの忘れてた……)
突然の事に唖然とする秋葉。何故なら咲夜とパチュリーが、レティ(?)の言った事に従ったからだ。しかし、一番唖然としたのは咲夜とパチュリーの方だった。何せ、自分の意志とは関係なしに体が動いたからだ。
美鈴も同じ事をされ、現在は自分の意志では動けない。この事を伝える時間は幾らでもあったが、律儀に空気になっていた様だ。この事で、最悪の事態にならなければ良いが……
「これで邪魔者はいなくなったな」
「貴女、二人に何をしたの?」
「あ? 自分の手の内を軽々と教える馬鹿がどこにいるんだよ」
「ですよねー……」
「んな事よりもさ、隙だらけだぜ?」
「っ!?」
横凪の一撃が右脇に入る――
とっさに氷影で防いだものの、秋葉の体は軽々と吹き飛ばされた。その一撃の衝撃を受け、顔を歪める。
何時の間に近付いたのだろう。二人の距離は離れていた筈。空中で体勢を立て直し、床への激突は避けた。
着地の衝撃を上手く体全体で流す。懐からスペルカードを取り出し、間髪入れず反撃に転ずる。
「――瞬符『虚空月華』!」
(一撃が重い。何度も防ぐのは危険だね……ならば、次の一撃が来る前に仕掛けるしかない)
一瞬にして間合いを詰め懐に潜り込み、右斜めに切り上げるスペル。初見ならば避ける事は愚か、近付いて来た事に気付く事すらも困難だろ。
しかし――
「ちっ!」
「げ、避けられた」
剣速を能力で上げていたのだが、紙一重で避けられる。しかし、このスペルカードはただの初見殺しではない。
間髪入れずに、切り上げた氷影を、胴めがけて振り下ろす。またもや避けられたが、攻撃の手を緩めず、連続的な斬撃を繰り出していく。
秋葉の氷影は隙が少ない日本刀だ。それを最大限に生かし、反撃する隙を与えな様としない。手を緩めれば、またあの重い一撃が襲い掛かるからだ。
しかし、剣速を徐々に加速させるが、ものの見事に躱されている。秋葉の顔には、徐々に焦りの色が見え始めていた。
(うぐ……これ以上は腕が保たない)
蓄積していく疲労は、ジワジワと秋葉の体力を奪う。そろそろ限界が近いのか、剣速は徐々に減速していく。息遣いも荒くなり、苦しさからか顔が歪んでいる。
これ以上は危険と判断したのだろう。攻撃の手を止め、バックステップで距離をある程度取る。
肩で呼吸をしているところを見ると、相当の疲れが溜まっている事が分かる。額から頬、頬から顎へと伝い、一滴の雫となりて床に落ちる汗。滴る汗を左手で拭い、呼吸を粗方整える。
「はぁ……はぁ……」
「……そんなに大切か? “アレ”が」
「ふぅ……一応、私の家宝だからね」
「大層な家宝だな。が、お前じゃ使いこなせねぇ。所詮、宝の持ち腐れってやつだ」
「っ! そんな事はない! “コレ”はちゃんと使いこなせてる!」
何時しかムキになってる事に気付き、頬を赤らめる秋葉。若干の恥ずかしさからか、視線を上下させている。戦闘中だというのに、脳天気なものだ。
「まぁ良い、お前が何処まで使いこなせてるか分からんが、アレを――禁書目録(インデックス)をさっさと寄越しな」
「……はい? コレはそんな名前じゃないんだけど」
「誰が日本刀の事を言った。俺が言ってんのは、お前が持ってるグリモワール――魔導書の事だ」
「いやいや、そんな本持ってないし。貴女はこの日本刀――氷影が目当てじゃなかったの?」
「俺はその日本刀に端っから興味は……まさか、俺達は勘違いしながら戦ってたのか?」
「多分、そうだと思う」
一瞬にして場の空気が白ける。最早戦う意味がなくなり、レティ(?)は咲夜達に掛けた術を解く。大きな溜息を吐いて、落胆したような素振りを見せた。大剣を背に担ぎ、やれやれとしたポーズを取る。
「すまなかったな、勘違いで襲い掛かったりして」
(ちっ、あの野郎、デマ言いやがったな)
「え? あ、ううん、気にしてない、よ?」
「はぁ、興醒めだ。もう此処に居る意味もなくなったし、俺は帰るぜ」
「待ちなさい」
「……あ? 何の用だ吸血鬼」
今まで沈黙を貫いてきたレミリアだったが、漸くその沈黙を解いた。何時の間にか席を立ち、レティ(?)の近くまで来ていた。
再び戦闘が始まるんじゃないか、と言う空気の中、レミリアの口からは意外な言葉が出て来た。
「帰る前に、貴女の名前を教えなさい。このままでは呼び方に困ってしまうわ」
(そうかい。ま、もう会う事も無いだろうが、これも何かの縁だな)
「……レンだ。“今は”これが一番気に入ってる」
「レン、ね。それより、“今は”ってどう言う――」
「そこまで答える義理はねぇよ。邪魔したな」
そう言い残すと、一陣の粉雪と共にレンの姿は掻き消えていた。粉雪は空に一筋の道を造りだし、その道は真っ直ぐと開いた窓へと続いていた。
「お嬢様、宜しかったのですか? 逃がしてしまって」
「放っておいても害はないわ。それに、レンの運命も面白そうだったしね」
そう言うレミリアの表現には、笑みが浮かんでいた。理由は至極単純、興味深い運命を持つ者が、同時に二人も現れたのだから。片方は動かない運命。もう片方は何かしらの原因で、運命その物が見れない。こんな事は今までに一度も無かったのだから……
レミリアは踵を返すと、今度は秋葉の方へと歩を進める。秋葉は、鞘に仕舞った氷影を左手に持ち、レンが出て行ったと思われる窓を真っ直ぐに見ていた。
「秋葉、ちょっと良いかしら?」
「はい、何ですか?」
「今日から貴女は此処に住みなさい。勿論、拒否権はないわ」
「……へ?」
レミリアにそう唐突に言われ、呆然と立ち尽くすしか出来ない秋葉だった――
ーあとがきー
……戦闘と終わり方が最悪の出来になってしまいました(汗
ゆっくりした結果がこれだよ!!!
容量も前回と同様に15KB越え……
戦闘シーンを短くしてもこの様かよ!
本格的に戦闘シーン書いたら、15KBじゃ収まらなかったな……
おぉ、こわいこわい。
一応、紅魔館へ来ると言う目標が達成出来たので、第一章はこれで終わりです。
次は第二章に移ります。
……何章構成になるんだろね?(ぁ
私もまだ考えてません(汗
その場のノリで書いてますので、次の章が最終章って事もあり得ますww
まぁ、まずその様な事は無いと思いますが。
では、第二章の第一録でお会いしましょう。
(´ω`)ノシ
‡*綻びへ‡
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