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東方時空録
『第三録…兆し遠く非ず、開花まだ遠し』
 ――此処は、何処だろう?
 ん〜、どこもかしこも真っ黒で分かんないなぁ。





ー ー ー ー ー ー





 永遠亭の待合室らしき場所に、何やら険悪なムードが漂っている。原因はお察しの通り、咲夜とレンだ。咲夜とレンの席の距離は、結構離れており、どちらもそっぽを向いている。無論、会話の一つも無い状態だ。
 少し前に、駄菓子と粗茶を運んで来た“優曇華”と呼ばれた兎が、その雰囲気に耐えられずに一目散にその場を立ち去っていった。一目散に立ち去りたくなる気持ち、分からんでもない。「どうぞ」と声を掛けても、返事すら返してくれないのだから。
 暫くこの状態が続いたが、最初に声を掛けたのは咲夜の方だった。


「……貴女、何時まで居る気なの?」


「別に良いだろ、俺の好きにさせてくれ」


「…………」


「ちっ、何も企んじゃいねぇよ。永琳に俺も居ろって言われただけだ。んじゃなきゃ、とっくに帰ってるっつーの」


「ふ〜ん、嫌なら別に帰っても良いのよ?」


(……うぜぇ)


 咲夜の言葉一つ一つには、棘がふんだんに含まれていた。レンがウザがるのも無理はない。この会話が更に険悪なムードを強める引き金となったのは言うまでもなかった。
 そんな光景を遠巻きに眺める者が二人居た。因幡の兎詐欺こと“因幡 てゐ”。もう一人は永遠亭の姫君であり、実質ニート歴数百年の“蓬莱山 輝夜”だ。輝夜はてゐの頭に両腕を乗せ、咲夜達の様子を物陰から覗いている。


「てゐ、鈴仙は?」


「師匠と一緒に治療の手伝いですね。ってか、頭に腕乗せんの止めて欲しいんですけど」


「……ふ〜ん、鈴仙も大変ねぇ」


(はぐらかしやがったよ、このニートが)
「そーですね」


 どちらも空返事しかしていないのは、結局は興味がないからだろう。寧ろ今は、咲夜とレンのやり取りが気になっているみたいだ。


「そうだてゐ、どちらが先にキレるか賭けてみない?」


「だ が 断 る」


「即答ってアンタね……面白いと思わないの?」


「これっぽっちも思いませんね、えぇ」


「つれないわね。少しは悩みなさいよ」


「いやいや、悩まなくったって結果は目に見え――」


 そこでてゐの言葉がストップした。怪訝に思った輝夜はてゐが見てるところと、同じ場所を見上げた。が、その後に見た事を後悔する事となる。
 輝夜とてるの目の前には、無表情のレンが立っていた。いや、無表情じゃなかった様だ。蟀谷にうっすらと血管が浮かび上がっている。つまり、相当怒っている模様だ。


「賭の正解は俺でした。……おめでとう、正解者の二人にはプレゼントがあるぜ」


「そそ、それは何ですかね? レンさん?」


「鉄拳だ、てゐ。二人共、歯ぁ食いしばれ。俺は今、無性に腹立ってんだよ」


「ぼ、暴力反対! 小動物虐待!」


「お、落ち着きなさいレン。まずは話し合って――」


「黙れ盗み聞き二人組」


「ちにゃ!」
「うわばらっ!」


 拳に大きな氷塊を作り出し、それごと二人を殴り飛ばす。殴った衝撃で、頑丈な氷塊は容易く粉々に砕け散った。辺りに砕けた氷が飛び散ったが、すぐに溶けて跡形もなくなる。溶けた筈なのに、床が全く濡れてないのは驚きである。
 二人を殴った後、幾分かレンの表情に明るさが生まれた。殴った事で、ストレスが多少発散されたのだろう。


「はぁ、貴女達は静かにしてるって事が出来ないのかしら? 危うく治療に支障が出るところだったじゃない」


「ふん、無事に終わったんならそれで良いじゃねぇか。それに煩くしてたのはコイツらの方だ」


 レンは二人仲良く伸びてる輝夜達を指差した。それを見た永琳は、小さく溜息を吐くしか出来なかった。
 優曇華――本名はレイセン。今は鈴仙・優曇華院・イナバと名乗り、愛称は鈴仙と優曇華だ。因みに、“優曇華院”と“イナバ”は、永遠亭に来てから付けられた名だ。永琳は優曇華にてゐと輝夜を居間まで運ぶ様に指示する。驚いた表情を浮かべた優曇華だったが、二人の襟首を掴んで引き摺る事にした。何も二人同時に運ぶ必要はない筈だが……
 この光景を第三者として見ていた者には分かっただろう。二人の顔色が徐々に真っ青になっていく様を。三人を見送り、漸く話を持ち掛け様としたレンだったが……


「で? 彼奴――「秋葉は大丈夫なんですか!?」……おい」


「えぇ、命に別状は無いわ。出血が酷かったけど輸血もしたし。ただ……左腕が、ね」


「……駄目だったんですか?」


「いいえ、神経の縫合は完璧よ。でも、元の機能まで回復出来るかどうかは分からないわ。あの子次第ね」


「そう、ですか」


 取り敢えず、命に別状が無いと知り、胸を撫で下ろす咲夜。悪い知らせを紅魔館に持っていく事もないのだから。左腕の事も、リハビリが必要だと言う事さえ伝えれば良いだろう。


「私、秋葉の無事を知らせに一度紅魔館に戻りますわ」


「あら、あの子が目覚めるまで待たないの?」


「えぇ、此処なら安心して任せられますし、それに……」


「それに?」


「……お嬢様“達”が心配してると思いますので」


「フフ、なら帰ってあげないとね」


「では、秋葉の事よろしくお願いします」


 咲夜は永琳に会釈をし、紅魔館へと戻る。咲夜が帰った事で、この場には永琳とレンだけが残された。


「……なぁ永琳、俺も帰って良いか? 正直、長居する意味ねぇと思うし」


「駄目。いざとなったら貴女の能力が役に立つかもしれないわ」


「……ったく、前にも言ったろ? 俺の能力は――」


 レンが最後まで言いきる前に、永琳がそれを制止させた。その事にムスッときたレンは、眉間に皺を寄せる。が、それも短い時間だけだった。小さな溜息を吐き、やれやれと言う表情を作る。


「へいへい、やりゃあ良いんだろ? その代わり、見合った報酬はあるんだろうな?」


「無いわ。そこはボランティアだと思いなさい」


「……ハイリスクノーリターンとはこの事かねぇ」


「でも、結果次第では考えてあげるわよ?」


「嘘吐け」


 レンはそう言い、輝夜達が連れて行かれた居間へと向かった。無論、不機嫌そうな表情をしながら。
 その後ろ姿を永琳は、真剣な眼差しで見据えていた。レンの姿が見えなくなるまでずっと……


「無意味な事は百も承知。……でも、“方法を変えれば”どうかしら?」





ー ー ー ー ー ー





 暗い、暗い、漆黒の空間。四方八方全てが黒、黒、黒。
 光なんて無い――
 白なんて無い――
 何にも見えない――
 ……もしかすると、色その物が無い?
 明らかに現実ではない空間。しかも、気が狂いそうな空間に、秋葉は一人で居る。他には誰も居ない。居たとしても、話し掛けたりしなければ分からない。気配を消しているならば尚更。
 この空間には重力の概念は無いらしく、秋葉は浮かんでいる。そして、ボーっとしながらただ漂っているだけだ。特に行動する訳でもなく、この空間に身を委ねている。まるで寝ているが如く――
 しかし、居心地は良くはない様だ。何にも見えない空間――居心地が良い方がどうかしてる。そろそろ、秋葉にも限界が近付いてきていた。


(ん〜、流石に限界かな。気が狂いそうだよ……)


 今まで目を瞑っていたのは、この空間から目を逸らす為。しかし、それも付け焼き刃の対策でしかない。何れは限界がきてしまう。その前に、何とかしたいのが秋葉の本音。だが、対処のしようがないのだ。


(覚める夢なら覚めて……)


――何なら手伝ってあげるわよ?


「! だ、誰!?」


 突如聞こえてきた声。まるでこちらの心を読んでいたかの様なタイミングだ。反射的に辺りを見回す秋葉。ま、何も見えないから無意味なのだが。
 何処から話し掛けられたかが分からない。漆黒の闇……光すら無い空間だから仕方ないか。何せ、方向がサッパリなのである。何処が上で何処が下かも分からない。方向など、到底分かる筈がないのだ。


「この闇の中、お互いの姿は見えないまま――探す必要はなくて?」


(むぅ、確かに)
「……何故私が探そうとした事が分かったの?」


「勘よ、勘。何となく探してるんじゃないかな〜って思っただけよ」


「勘、ね……誰だか知らないけど、見えてるんじゃない? 私の事が」


「あら、どうしてそう思うのかしら?」


「……私はこの空間で身動き一つしてなかったし、物音一つたててなかった。なのにアナタは私の存在に気付いた……つまり、私の事が見えてるんじゃないかってね」


「……ふ〜ん、案外察しが良いわね」


 どうやら秋葉の推測は当たっていた様だ。ちょっとだけ鼻高々の秋葉。しかし、次の疑問はこの暗闇の中、どうやって姿を見ているのだろうか? 射し込む光は皆無であり、一寸先も見えないのだ。


(どうやって見てるか気になるけど、今はこの空間から出る事を考えなきゃ)
「……ねぇ、さっき手伝うとか言ってたけど、この空間から出るのを手伝うって意味?」


「ん〜、半分正解ね」


「え? どう言う意味?」


「何れ分かる時がくるわ……此処に来た事は運命なのだから」


「……アナタ、何を考えて――っ!?」


「はいはい、詮索はしない。お約束通り、此処から出してあげるわ」


 突如、秋葉の真下から目映い光が射し込み、重力の概念が生まれた。体が下へと引っ張られ、徐々に光に包まれていく秋葉。引っ張られまいと抵抗するが、それは全くの無意味と化す。
 闇が支配するこの暗い空間に、突如射し込んだ光。まるで目潰しの如く、秋葉の視界を一瞬にして奪った。感覚的には反射した光を見て、目が眩んだ様な感覚だ。もっと簡単に言えば、日陰から日向に出て「眩しっ!」と目を細める様な感じである。
 光が射し込んだ状態ならこの空間を見る事が出来るのだが、秋葉は今目潰し状態で前が見えない。非常に残念だ。


「また、会いましょう……“夜次 秋葉”」


「ちょ、ちょっと! 待っ――」


 全てを言い終える前に、秋葉は完全に光に飲み込まれ、フッと意識を手放した――





ー ー ー ー ー ー





「……う……ん……」


「お目覚めのようね」


 半覚醒の秋葉に話し掛ける誰か。声が聞こえた方向に顔を向けると、そこにはナース帽らしき帽子を被った銀髪の女性が居た。
 服装は左右で色が違う服で、上下でも色が左右反対だった。上は右が赤色で左が紺色に対して、下は右が紺色で左が赤色。何とも奇抜な服装だ。
 が、今の秋葉にはその奇抜な服装も、見知らぬ者が目の前に居ても、大した事ではない。それよりもまず、現在地が何処かが気になっていた。丁度良いところに人が居る。ならばこの人に聞こう、と。


「此処……は?」


「此処? 此処は永遠亭。竹林の中にある診療所みたいなところね」


「永遠亭……私は紅魔館に居た筈なんだけど……」


「十六夜 咲夜が貴女を此処まで連れてきたのよ。何があったかは知らないけど、切断――と言うか、焼き切られた腕の縫合なんて初めての事だったわ」


「……そう」


 何処か上の空の秋葉。ぼんやりと天井を見つめ、それ以上何も話そうとはしなかった。素の秋葉を知らない永琳は、口数の少ない女の子だと思ってしまっている。本来の秋葉を見たら、さぞ違和感を感じる事だろう。


「取り敢えずは大丈夫そうね。念の為聞くけど、痛いところはある?」


「いえ、ありません」


「それは何よりだわ。じゃ、私は隣の部屋に居るから、何かあったら私のところに来なさい」


「あ、はい」


 そう言うと永琳は一度微笑み、隣の部屋へと向かった。
 上の空だった秋葉も、少しずつ意識が覚醒してきたところだ。縫合した左腕を顔の前まで持ってきて、手を握ったり開いたりする。ぎこちなさはあるが、動かす事は出来る様だ。
 それに、何故か痛みを感じない。切断されたのだから、骨がくっ付いていない筈なのだが。
 ふと縫合された箇所に目線が移る。火傷の跡が生々しく腕に残っていた。……フランドールとの弾幕ごっこで付けられた傷であり、自分の不甲斐なさで付いた傷でもある。秋葉は然程気にはしてないが、フランドールが見たらどんな事を思い、感じるのだろうか?


(……フランちゃんには見せないようにしないと)


 うん、と一人で頷き、袖を引いて火傷の跡を隠した。「あれ?」と声を漏らす。腕を切断されたのに袖が存在している事に疑問を感じた。メイド服ごと切られた筈なのだが。上半身を起こし、今自分が着ている服を確認。


「メイド服じゃなくて、ジャージだ……さっきの人が着替えさせてくれたのかな?」


 メイド服の代わりに、ファスナー付きの赤いジャージを着せられていた。誰のジャージか気になったが、こまけぇこたぁいいんだよ!(AA略
 意識も覚醒した頃なので、起きてみようと考えた秋葉。どのくらい寝ていたかはわからないので、せめて朝か夜かだけは知りたかった。生憎、この部屋に窓らしきものは見当たらない。いや、あるにはあるのだが、単に秋葉が見つけられてないだけだ。
 目と鼻の先にあるドアへ歩を進め、ドアノブに手を掛けようとした時だ。先にドアノブがガチャリと回り、ドアが秋葉側へと開けられた。


「邪魔するぜ。……お? もう起きても平気みてぇなんだな」


「あれ、レン? 何で此処に?」


「あ〜、まぁ、色々あってな」


「色々?」


「あぁ、色々だ。あんま詮索はすんなよ?」
(怪我してるお前を連れてくるの手伝ったなんか言えねぇ。主に俺が恥ずかしい目にあう)


 小さな溜息を吐き、面倒臭そうな表情を作り出したレン。その表情のまま、秋葉から目線を逸らした。秋葉もつられてレンが見てる方を見るが何もない。あるとしたら、あの女の人が入っていったドアぐらいだろう。
 レンはそちらを向いたまま動こうとしない。レンの顔の前に、秋葉が顔を近付けるとすぐに反対側に顔を向ける。こう言う事を一度も経験した事のない秋葉は、どう対処して良いのか分からなかった。取り敢えず、何か話題を持ち掛けようと考え、先程気になっていた事を聞く事にした様だ。


「ねぇねぇ、今、朝か夜か分かる?」


「あ? んな事自分の目で確かめろよ」


「……レンのケチ。怪我人を思いやる気持ちはないの?」


「これっぽっちもないね。俺はそこまでお人好しじゃねぇし」


「むぅ」


 持ち掛けた話題もテンポ良くに終わってしまった。秋葉が求める情報が全く得られないまま。
 レンの受け答えは矢継ぎ早で、「お前と話す事は何にもねぇ」と言いたげな感じだった。秋葉はどうにかして聞き出そうとしたが、どうせ時間の無駄になると考え、仕方なく確認しに行く事にした。


「じゃあ、そこ退いてよ。自分で確かめるから」


「ん? 窓ならお前の後ろにあるぞ?」


「……あ、本当だ」


「気付いてなかったみてぇだな」


「ほ、ほっといてよ!」


 秋葉は、クスクスと笑うレンから逃げる様に部屋ら飛び出した。ドアをバタンと強く閉め、一息吐いてからドアに寄り掛かる。


「……もう夜かぁ。結構な時間寝てたんだ」


 そう呟きながら、すっかり暗くなってしまった空を見上げる。綺麗な星空だと関心はするが、どこもおかしくはない。時折、雲で覆われるが、それも一瞬の出来事だ。雲が晴れれば、また星空が見える。暫くの間、寒さを忘れ星空を見上げる秋葉だった。
 ……しかし、今は夜になれば、日中以上に寒い季節。ジャージ姿で尚且つ、暖の取れない寒空の下では、長居出来そうにない。元居た部屋に戻ろうかと思った時、美味しそうな匂いが漂ってきた。


「……こっちからかな?」


 人間、空腹には耐えられない様だ。この匂いを嗅いでから、腹の虫が鳴き始めてきている。昼食を食べ損ねているので、我慢は無理に等しい。匂いのする方向へ、歩を進めていく秋葉であった。





ー ー ー ー ー ー





 秋葉が部屋を出て行った後、レンは数秒の間笑いを堪えていた。しかし、外に丸聞こえである。


「ククッ、久しぶりに笑ったな。……てか、俺ってツボ浅すぎじゃね? 別に良いが」


 呼吸を整え、此処に来た本来の目的に移る。目的と言っても、夕食の準備が出来たから永琳を呼びに来ただけだ。
 何故レンが永琳を呼びに来てるのかと言うと、ジャンケンで負けたからである。言い出しっぺは輝夜。呼びに行くのが面倒だからと言う理由でだ。勿論レンは断ろうとしたが、夕飯をご馳走になる身故、仕方なく了解した。
 ……で、結果はこの様だ。


(こんな事なら、断れば良かったぜ……)


 内心後悔しつつ、永琳が居るであろう部屋の前まで歩を進める。秋葉の側に永琳は居なかったので、居るとしたらこの部屋しかないだろう。聞けば永琳はこの部屋に篭もる事が多くなってきてる様なのだ。何の目的かは分からない様だが、大方研究の類だろう。
 中に入る為に、ドアノブに手を掛けようと手を伸ばした時だ。


(ん? 誰かと話してんのか?)


『――ずは―――感謝す―――れど――――血――――――ね』


『あ――――気付き―――なる―――――て』


(……ちっ、何言ってんだか全然聞こえねぇ)


 聞き耳を立てるが、それ以上の会話は聞こえなかった。入って良いのか多少は迷ったが、待ってるのが面倒だったので入る事にした。


「永琳、入るぞ?」


「……入る時ぐらいはノックしなさい」


「だ が 断――ちょ、弓を構えるな! 弦を引くな! そしてその不適な笑みを止めろ!!」


「……まぁ、良いわ。で? 何の用?」


 永琳はそれまで構えていた弓を下ろし、体を机に向ける。一先ず安心したレンは、辺りに目線を泳がせながら用件を話す。


「夕食が出来たから、居間に来いだとよ」


「あら、もうそんな時間?」


「あぁ、すっかり夜も更けちまったよ」


「そう。私はもう少しやる事があるから、貴女達は先に食べてなさい」


「……りょーかい」
(やる事、ねぇ)


 ――それから永琳が来たのは、レン達が夕食を食べ終わる直前であった。何をしていたかは誰にも分からない。聞き出そうとしても、「ただの研究よ」の一言で返されてしまう。かと言って、何の研究かも教えてはくれなかった。
 結局、永琳が何をしているかは分からず、何かの研究をしていたと言う事で方を付ける羽目になった。各々、夕食の片付けをし、残念そうな表情をしながらこの場を後にする。居間には、一人黙々と夕食を食べる永琳と、すっかり雰囲気に馴染んで、食後のお茶を堪能している秋葉が残った。


「ん〜、お茶にはやっぱり羊羹かな?」


「…………お団子も合うわよ」





ーあとがきー



いやはや、最近期限守れてないね(汗
まぁ、当初よりはまだマシな方か……

さて、今回の話はネタ関係を多くしてみたんだが如何だろうか?
ちとふざけすぎた気がするが、これくらい大丈夫だろう(ぁ

容量を気にしなければ、もっとふざけたかtt(ry ピチューン
……色々削った結果、gdgdになり、びみょんな出来になっちまったZEww

次回はこんな出来にならないように頑張ります(`・ω・´)
では、次のあとがきでお会いしましょう(´ω`)ノシ

‡*綻びへ‡‡狭間へ#‡
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