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東方時空録
『第二録…紅と蒼のカプリチオ』
「今日も何の収穫も無し、か……ん〜っ!」


 椅子に凭れ掛かり、大きく背伸びをする。秋葉はここ数日の間、禁書目録の情報と元の世界に帰る方法を探していた。が、どちらも収穫は零に等しかった。探せども探せども、秋葉が必要としてる情報とは違う情報が手に入っていくばかり。ここまで来るといい加減うんざりしてくる。やはり、欲しい情報はそう簡単に手に入るものじゃないな。


「ん〜、探し方が悪いのかな?」
(でも今はこれしか方法が無いし……)


「秋葉さん、お探しの本をお持ちしましたよ」


「ん、いつもありがとね小悪魔」


「いえ、これが私の仕事ですので」


「フフ、そうだったね。んじゃ、また探して欲しい本があったら言うよ」


「はい、何時でも呼んで下さいね」


 更に新しい本の追加だ。次の本は空間に関する本が一冊のみ。膨大に本があるのだが、そろそろ探し物の本が尽きてくる頃だろう。
 読むのが早いな、と思う者はいる筈だ。だが、考え直して欲しい。膨大と言えども、ジャンルごとに冊数は違ってくる。たまたま、秋葉の探していたジャンルの本が少なかっただけだ。
 しかし、冊数が少なければ本から得られる情報は限られる。今現在、情報不足で頭を抱えてる状況だ。後は咲夜の情報――外からの情報を頼るしかない。その間、何も出来ないのは歯痒いが……
 持ってきてもらった本も、粗方目を通し終えた。更に追加の本は無い様なので、一度休憩の為に自室に戻る事にする。パチュリーと小悪魔にその事を伝え、部屋を出る秋葉。


「ふぁ〜……やっぱり、ずっと本ばかり見てると疲れるね」


「ふ〜ん、本って面白いの?」


「え? そうだね、内容によるかなぁ――って、誰!?」


 声がした方に顔を向けると、そこにはクリスタルを吊り下げた羽らしき物を生やした一人の少女がいた。レミリアや小悪魔の羽とは一見違う様だが、この少女も吸血鬼か悪魔の類なのだろう。


「私? 私はフランドール・スカーレットだよ!」


(元気な子だなぁ)
「私は夜次秋葉。それで、えっと……フランちゃんは何故此処に?」


「……遊び相手を探してたの。でも、誰も相手してくれないんだよね」


「あらら、そうなんだ。ん〜、忙しいからかな?」


 拗ねる姿がとても似合う。実年齢は分からないが、外見が幼く見えるからだろう。“スカーレット”との事だから、レミリアとの姉妹である事は推測出来る。しかし、年齢まで推測する事は出来ない。レミリアは五百年程生きていると聞いたが、フランドールは果たして何年生きているのだろう?
 そんな事を考えてると、フランドールが袖を引っ張ってきた。


「ねぇ秋葉! 一緒に私と遊ぼうよ!」


「え? 今?」


「うん!」


「ん〜、別に構わないけど、一度仮眠を取ってからじゃ駄目かな?」


「え〜、今すぐ遊びたいよー」


 フランドールは眉をハの字にし、上目使いで秋葉を見上げる。この上目使いは反則だ。危うく許可するところだったが、すんでのところで思いとどまる。流石に疲労が溜まった状態では、満足に遊ぶ事は出来ないからな。


「だ、大丈夫だから、ね? 必ず遊んであげるから」


「う〜」


「私は逃げたりしないし、居なくなったりしないから……ね?」


「……分かった。でも、一時間だけだよ」


(い、一時間。厳しいなぁ)
「じゃあ、一時間後にまた此処でね」


「うん!」


 元気よく頷いたフランドールは、満面な笑みを浮かべて飛んで去っていった。秋葉は、フランドールも自室に戻ったのだろうと考え、自分も急いで自室に帰る事にした。勿論、時を止めて。そうでもしないと、とてもじゃないが一時間では部屋に戻るだけで、ほとんどの時間を費やしてしまう。
 時を止め、その中を歩く事三十分。やはり時を止めて正解だった。ま、仮眠を取る時に時を止めれば良い事でもあるが。
 部屋に入り、時止めを解除するかと思いきや、う〜んと唸りながら腕組みをする秋葉。どうやら問題があるみたいだ。


「部屋に来たものの、メイド服のままでは寝づらいよねぇ。それに服に皺が付いちゃうし……どうしよっか?」


 これが今現在の問題である。メイド服を脱いで寝るのがベストだが、生憎疲労が溜まりすぎて脱ぐ気力すら湧かないのだ。能力の酷使には慣れている為、大して辛くはない。悩んだ挙げ句、何時の間にかベッドに突っ伏し、寝息をたてる秋葉だった。それと同時に、時も動き始めた。
 フランドールとの約束の時間まで、後一時間を切った――





ー ー ー ー ー ー





 秋葉が寝始めてから三十分程経過した頃、既にフランドールが集合場所に来ていた。余程待ちきれなかったのだろう。満面な笑みを浮かべて、ウロウロと同じ場所を行ったり来たりしている。


「ん〜、早く一時間経たないかなぁ♪」


 純粋無垢な笑み。誰かと遊べると言う事が余っ程楽しみのご様子だ。が、逆に考えるとそれ程遊び相手が居なかったんだろう。
 その原因はまだ分からない。当然、秋葉はその事に気付いてはいないのだ。何故、フランドールと“遊ぶ者が誰も居ない”のかと言う事に……


「秋葉起きてるかな? ……よし、見に行ってみよう♪」


 思い立ったら即実行。秋葉の部屋を知ってるのかは分からないが、一目散に廊下を飛んでいく。このスピードで行ったら、約束の時間より早く秋葉を起こしてしまう。だが、フランドールはそんな事を全く考えはいなかった。
 ――数分後、秋葉の部屋が何処なのか、妖精達に聞いて回るフランドールの姿がそこにあった。





ー ー ー ー ー ー





 少女爆睡中……
 約束の時間が迫って来てると言うのに、一向に起きる気配がない。逆により深い眠りに入ろとしてる。しかも、目覚まし時計も無いし、起こしてくれる人も居ない。寝坊は確実だろう。
 小さな寝息をたてる秋葉。部屋に広がる静寂。秋葉の眠りを妨げる様な事は微塵も起きなかった。――が、残念な事にその眠りを妨げる因子になりうる者が、この部屋に猛スピードで近付いて来ている。
 お察しの通り――


「あーきーは! 迎えに来たよー!!」


「うに゛ゃ!?」


 ――フランドールである。勢い良く部屋に入り、そのスピードのまま秋葉の背中に 急 降 下 ☆
 酷いものを見たね……フランドールは背中に乗ったまま、秋葉を揺さぶり続けている。無論、秋葉は抵抗する事も出来ず、ただなされるがままの状態だ。
 解放されたのは、それから数分先の事であった――


「いたたた……フランちゃん、よく此処が分かったね」


「えへへ、妖精達に聞きながら来たんだよ」


「そっかー」
(私と遊ぶのが待ちきれなかったのかな?)


 フランドールの話を聞きながら、服についた皺を適当に伸ばす。幸い、皺はそんなについておらず、服を叩く程度で済んだ。が、叩くだけじゃほぼ無意味なので、後は洗濯に出すしかないだろう。


「さて、何して遊ぼっか?」


「弾幕ごっこ!」


「……うん、良いよ」
(うひゃ〜、まさか弾幕ごっことは思わなかったな)


 笑顔のまま固まる秋葉。フランドールの言う遊びが、弾幕ごっこの事だとは思わなかったからだ。それに、秋葉はまだ本格的な弾幕ごっこをやった事がない。レンとは純粋に剣を交えただけだ。弾幕の類は一切やってはいない。
 つまり、フランドールとの弾幕ごっこが、幻想郷に来て最初の弾幕ごっことなる。そして、幻想郷に来て最初の遊びが弾幕ごっこでもある……
 秋葉とフランドールは、部屋じゃ弾幕ごっこをするには狭いと判断し、場所を何処か広い所に移す事にした。その場所にはフランドールが案内をしてくれる。
 だが、着いていくので一苦労だ。あちらは空を飛べるが、こちらは空を飛べない。地上をひたすら走るしかないのだ。理不尽この上ない話である。
 まぁ、空は飛べない代わりに、地上での移動速度には自信があった。縮地法――体術の一種で、要約すると一瞬で移動、または間合いを詰める事である。そのお陰で、おいて行かれる事はなかった。


「此処だったら広いから思う存分出来るね♪」


「へぇ、こんな場所あったんだ」


 今秋葉が行る場所は、紅魔館のロビーに当たる所である。広々とした空間。障害物も一切無い。弾幕ごっこをやるには適した場所だと思われる。
 お互いに一定の距離を取り、臨戦態勢に入る。
 ――先手か後手か。どちらにせよ、多少なりともリスクはある。先に動いて短期決戦に持ち込むか、相手の出方を見てから隙を突くか。秋葉がどう動こうか考えてる隙に、フランドールが一枚目のスペルカードを宣言した。


「――禁弾『カタディオプトリック』!」


「っ!?」


 ――跳弾する弾幕。
 跳ね返る弾幕は、四方八方から秋葉に襲い掛かる。前ばかりに集中しすぎると、左右や真下からの弾幕にやられる為、全方位に神経を集中させなければならない。それに、反撃に転ずる隙も皆無に等しい様だ。故に回避に徹底するしか、方法はなかった。
 だが、どんなに圧倒的なスペルだろうが、必ずしも僅かだが隙は生まれる。その僅かな隙を秋葉は狙っていた。そう、“僅かな隙”を――


「はぁぁ! ――連符『風神剣舞・蓮華』!」


「うわっ!?」


 弾幕と弾幕の合間をかいくぐり、放ったかまいたちはフランドールに襲い掛かった。だが、避けられても構わない。このスペルを中断させる事が出来るのなら。
 秋葉の思惑通りに、スペルを中断させる事に成功。次のスペルを宣言される前に、体勢を立て直される前に、秋葉は次のスペルを宣言する。


「隙は与えないよ。――瞬符『虚空月華』」


 瞬く間に距離を詰め、攻撃しようとした時だ。
 秋葉の背筋が一瞬にして粟立った――
 身の危険を感じ、とっさにフランドールから遠ざかり、前方を見据える。冷や汗が頬を伝い、床へと滴り落ちた。先程まで秋葉の居た場所には、手刀が振り下ろされ、床は悉く粉砕されている。
 秋葉が遠ざかった理由はそれだけじゃない。フランドールから物凄い殺気が溢れ出したからだ。


「フ、フランちゃん? フラ――」


「あはは、あはははははは!!」


 一寸前の様子とは全然違う。突然の豹変ぶりは、あたかも別人を見ているかの様な錯覚に陥らせた。それ程、ギャップがあるのだ。
 数秒間笑い続けていたが、今はピタッと笑い声がしなくなった。暫くその状態が続いたが、天を仰いでいた目線が、秋葉へと向けられる。
 ――“目だけが”笑っていなかった。あまりの恐怖に、一歩後退する秋葉。だが、それがまずかった様だ。


「ねぇ、何で逃げるの? 遊ぼうよ……もっと、ア ソ ボ ウ ヨ ?


――禁忌『レーヴァテイン』


 禍々しい炎の奔流――
 フランドールの右手から噴き出した炎は、形こそ不安定だが一本の長剣と化した。
 凄まじい高温の炎。あれに触れたら火傷どころの話じゃすまない。確実に回避し続けないと、一瞬で消し炭にされるのがオチだろう。
 秋葉の頬を伝う汗は、熱気によるものでもあり、緊張によるものでもある。確実に避けなくては死ぬ。頭の中はそればかりであった。


(……! くる!)


 大きく振りかぶった横凪の一撃。モーション自体は大きいが、質量の無い炎の長剣だ。振るスピードはかなり速い。
 横凪から往復。袈裟切りに切り上げ。剣術自体は素人のそれだが、そこをカバーする速度がある。なかなかに避けづらい剣だ。それに、物理的に防御する事も不可。最早、チート並の反則である。
 だが、弾幕ごっこではそんな事当たり前。文句があるならそのスペルを打ち破れば良いだけの話だ。


「やっぱり、秋葉もなんだ……」


「え?」


 突然、フランドールはそう呟くと、攻撃を中断した。秋葉にはフランドールの言った言葉の意味もだが、何故攻撃を中断したかが分からなかった。
 今が反撃のチャンスだと秋葉は思うが、戸惑いと躊躇いがそれを邪魔する。その間にも、フランドールからは殺気が溢れ出し、ますます高まっていく。


「どいつもこいつも私を避ける……誰も私と遊んでくれない……何で? 何で、何で何で何で何でなんでなんでなんでなんで何故だ!!」


「フ、フランちゃん」


「何もかも壊してやる……面白くない玩具も遊んでくれない玩具も全部、全部壊れちゃえばいいんだ!! あぁぁァぁあァぁぁアァぁあぁぁアぁあぁぁ!!」


 鼓膜を擘く様な叫び声。反射的に両耳を塞ぎ、目を瞑ってしまった。耳を塞いでいても聞こえる。心の底からの叫び――
 叫び声が収まり、秋葉が片目を開いた時には、既にフランドールは攻撃体勢に入っていた……


「壊れろ!」


「ま、待っ――」


 秋葉の制止も虚しく、レーヴァテインは振り下ろされた――





ー ー ー ー ー ー





「……まずいわね」


 フランドールが発狂する少し前の事。
 レミリアはティーカップの紅茶を一口だけ啜り、そう小さく呟いた。静かにティーカップを置き、ある方向を向く。その方向は秋葉達が居る場所だった。


「お口に召されませんでしたか?」


「そうじゃないわ、咲夜も感じるでしょ? 荒れ狂うフランの魔力が」


「……はい」


「あの子、秋葉とやってるのよ? それに発狂しか掛かってる。このままじゃ、秋葉は死ぬわね」


「! では、今すぐにでも」


「そうね、行きましょう咲夜。フランを止めに――」
(……問題は秋葉がそれまで保つかどうかってところかしらね)


 “ありとあらゆるものを破壊する程度の能力”……これがフランドールの能力。文字通り、存在する物全てを破壊出来るのだ。しかし、破壊の規模が違う。この能力は“跡形もなく”壊してしまうのだ。どんな物でも存在する限り。
 そんな能力を持つ者と戦って、果たして無事で済むだろうか? 否、命は助かったとしても、五体満足だとは言い切れない。五体満足だったとしても、無傷では無かろう。
 ……それ程危険な能力なのだ。秋葉は今、その能力を持つフランドールと弾幕ごっこをしている。秋葉の無事を祈りながら、レミリアと咲夜は一秒でも早く二人の下へと、道中を全力で飛んで行った――





ー ー ー ー ー ー





 迫り来るレーヴァテイン――
 巡り巡る走馬燈――
 何もかもがスローモーションの様に、ゆっくりと時が過ぎていく。秋葉は自分の死を感じていた。今から動いても、避けきれない事は目に見えている。
 半ば諦め掛けていた時、フランドールの顔が目に入った。
 泣いている――
 表情こそ狂気してるが、目から涙が溢れていた。その表情を見た瞬間、何かが秋葉を突き動かした。フランドールの懐を目指して。


「――え?」


「っ……」


 左腕に激痛が走る。チラッと左腕を見た。どうやら肘から先を切断された――いや、焼き切られた様だ。もの凄い量の血が出て来る。服を真っ赤に染めあげ、床に血の海が出来つつあった。致死量に近い量が流れ出てるかもしれない。だが、秋葉はそんな事は微塵も考えていなかった。
 秋葉は左腕に走る激痛に耐えつつ、半ば倒れる様な形でフランドールを抱き締める。徐々に秋葉の息遣いが荒くなっていき、体も震え始めていた。そんな状態でも、フランドールの頭を右手で撫でながら、震えた声でこう呟いた。


「だ、大丈夫だから……私は、フランちゃんを避けたり、しない……から……ちゃんと、遊んでもあげ、るから……ね?」


 最早、意識を保っているのが不思議なくらいだ。言う事を聞かなくなってきた体に鞭打ち、フランドールに微笑みかける。激痛に歪む顔を無理矢理笑顔に変えて――


「秋、葉……」


「これ、からも、一杯……遊んで、あげ……」


 全部を言い切る前に、秋葉の意識は落ちてしまった。力無くフランドールに凭れ掛かる。急に重くなった秋葉を支えきれずに、後ろに倒れ込むフランドール。既に、フランドール右手にはレーヴァテインは握られておらず、空いた右手も使い秋葉が地面へ激突するのを防いだ。
 事態をよく理解していないのか、困惑した表情で秋葉の顔を覗いていた。徐々に事態を理解し、困惑顔は泣き顔へと変わる。床が濡れている事を知り、右手で床を触ってみた。
 真っ赤に染まる右手――
この時初めて、秋葉が出血している事を知った。


「秋葉……? ねぇ、起きてよ。秋葉、秋葉ってば! ……ぐずっ、返事、してよ」


 涙が溢れて止まらない。いくら拭っても、その度に溢れてくる。声も震え、表情も真っ青になっていった。
 何もする事が出来ない――
 ただ、泣いてる事しか出来ない――
 徐々に秋葉からは血の気が引いていき、このままだと死は確実だった。絶望に浸っていた時、遠くから秋葉とフランドールを呼ぶ声が聞こえてきた。


「秋葉! フラン! ――っ! 咲夜、秋葉を急いで永遠亭まで運びなさい!」


「畏まりました!」


 レミリアの指示を受け、秋葉と秋葉の左腕を抱えて、一目散に永遠亭へと向かう。幸い、秋葉達が居た場所から出入り口が近かった為、すぐに外へ出る事が出来た。
 残されたレミリアとフランドールの間に、暫しの沈黙が訪れる。どちらからも話掛けようとせず、ただただ黙りを決め込んでいる。
 レミリアはフランドールを一瞥し、何も言わずに立ち去ろうとした時だ。


「……ごめん、なさい」


「……全く。それは秋葉に言う言葉よ、フラン。それと、酷かもしれないけど、秋葉が死ぬ様な事になれば、それは貴女の責任。……だから祈りなさい、秋葉の無事を」


「……」


 小さく頷くフランドールに、レミリアは優しく抱き締めてあげた。血で服が汚れる事をお構い無しに。
 暫くすると、フランドールからしゃっくり混じりの大きな泣き声が聞こえてきた――




ー ー ー ー ー ー





「おい、どうしたんだよソイツ。血だらけじゃねぇか」


「……悪いけど、貴女と話してる暇は無いわ。退いて下さる?」


 永遠亭へ急ぐ道中、咲夜はレンとばったり出会してしまっていた。思わぬ足止めだ。一刻を争う時だと言うのに……
 タイムロスだ。時を止めてサッサと行こうと考えた時――


『俺達は今、永遠亭の目の前に居る』


「なっ!?」


 ――レンがそう呟くと、辺りの風景が竹林へと変わり、咲夜の目の前に永遠亭が現れた。レンは既に中に入り、永遠亭の者に咲夜達の事を話している模様。戸惑う咲夜だったが、秋葉の事を考えると、そんな事をしてる場合ではない。何はともあれ、レンに呼ばれるがままに、永遠亭へと足を踏み入れた――





ーあとがきー


ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい(ry
六日も延期してしまってごめんなさいorz

……さて、謝るのもここまでにします(-ω-;)
はい、今回はお察しの通り、妹様との弾幕ごっこです。

今回の話はなんとメモ帳16枚分の長さですよww
今までで一番長い(汗

そして、gdgd率も一番高い(ぉぃ
最後は急ピッチで書きましたからねぇ(-ω-;)

いやはや、詰まると後が大変だww
次はスムーズに書けると良いなぁ(´ω`)

では、長引くといけないのでこの辺で。
次回のあとがきで、またお会い致しましょう(=゜ω゜)ノシ

‡*綻びへ‡‡狭間へ#‡
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あきゅろす。
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