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こっちを向いて
亮介sideA

直感じゃない。


勘違いでもない。


俺の中の運命が予感している。


訴えかけている。


晴矢なら絶対未里を幸せにしてくれる。


それでも俺は諦めきれずに晴矢を挑発しながらも未里と一緒にいれることが嬉しくてたまらない。


想いが溢れてどんなことをしても未里を自分のものにしたくなる。


わかっているのに止まらない。


いっそ自分のものにできたなら楽になれるのだろうか。


そんなことしたら未里を傷つけるし、側にいられなくなるのはわかってる。


二人のこと見守るし応援するから、少しだけ未里に触れても………………………まだ好きでいてもいいかな?



プルルルルッ



ポケットの携帯が震える。


ディスプレイに表示された名前を見て小さくため息をつき、通話ボタンを押す。


耳元から聞こえた声。



ここまで………か。



それでも俺は、見えない電話の向こう側に笑いかけた。





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あきゅろす。
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