こっちを向いて
発見(真希side)
「見間違いかな?」
校舎に入り亮介を探して数分。
亮介らしき人どころか誰もいない。
もうチャイムも鳴り、授業も始まってる頃。
「見間違いで授業サボるとかアホだな私」
諦めかけ、裏庭ででも時間を潰そうかと思った時だった。
誰かの鳴き声が聞こえる。
微かに聞こえる声を頼りに私は歩き始めた。
段々声がはっきり聞こえ始め階段を登る。
この声・・・・・・・
知らない鳴き声が知ってる声だということに気がついた。
未里・・・・・・?
未里が泣いてる。
その声の主が未里だと確信し早足で階段を駆け上った。
どうして未里が泣いてるの?
何があったの?
最後のターンを回り未里の姿が見えた。
「みさ、、、」
そこまで言いかけ、口を押さえた。
というか、足が止まり、声が出なかっただけ。
どう・・・・して・・・?
私の目に飛び込んだもの。
それは、
大好きな親友と片想い中の彼が抱き合っている姿だった。
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