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フィアナ様降臨
「あ、ちなみに問3、間違ってるから。答えは“アイレ・ウェウス暴走事件”」

レヴィウスの言葉にフィアナは反射的にプリントを見た。……確かに間違っている。問3、聖アルトナ暦1632年に精霊学者“グレン・ヴォーレン”によって起こされた魔獣や魔精による世界規模の事件を何と言うか答えよ。

「む、むむむ」

「別荘が待ってるよ〜」

そう別荘。終業式を終えた三人は、セレスタイン家の別荘に誘われたのだ。各々の事情から夏期休暇は学園で過ごす筈だったが、「シェイトだけだと花が無いから+マリウスはオマケ」と懇願され半ば強引に別荘行きが決定した。

しかしフィアナの補習が終らない限りは学園を出れない。必然的にアリア、マリウス、レヴィ、此処には居ないシェイトはフィアナの補習待ちになってしまう。

「ほらほら〜フィアちゃんが頑張らないと別荘に行けないよ?」

「セレスタイン先輩、ひやかしなら結構ですからっ!」

「え〜アリアちゃん。そんな事言わないでよ」

面白がってからかうレヴィウスに遂にフィアナの中の何かが音を立てて砕け散った。
長年の勘からいち早く事態に気付いたマリウスは慌ててレヴィウスに忠告する。

「先輩、出ていくなら今ですよ。このままだと地獄を見る事になりますよ……?」

全く何の事だが分からないが、マリウスの言葉には妙に説得力がある。

「へっ?」

刹那、大きな破砕音が部屋に響き渡った。



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あきゅろす。
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