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ルカディア
二重唱
 二人の魔奏士が共に別々の歌を歌い、一つの特殊な魔歌を紡ぐ詠唱法。
 魔奏士同士の相性が悪かったり、息が合わない場合、暴走する危険がある。

 第一奏で歌った魔歌は『絶対氷結』詠唱は以下の通り。ちなみに竜の喪歌は結びの部分が違う。

「玲瓏たる凍鳴。其の色彩(いろ)は契約の証、許されぬ永久(とわ)の夢。齎すは、承継無き終焉(おわり)のみ。愛し子は揺り篭の中で眠り、来る事の無い明日を夢見る。遥かな詩は世界に響き、世界は歌に満たされる。折れぬ心を知るならば、今導きの声に応えよ――絶対氷結」


『壮美なる蒼氷。其の色彩(いろ)は停滞の証、繰り返される刹那の夢。齎すは、風化すら赦さぬ停止(おわり)のみ。愛し子は夢見(ねむ)りより目覚めず、自らの運命(さだめ)を識ることもなし。遥かな咆哮(こえ)は世界に響き、世界は声に満たされる。砕けぬ心を知るならば、今我が導きに応えよ――絶対氷結』


 第二奏でルカが歌った二重唱は二つで一つの効果を発揮する二重唱では珍しく、治癒と攻撃の効果がある。詠唱は以下の通り。

『輝ける光輪。其の色彩(いろ)は御使いの証。人々の願いと祈りを知る者。其は傷付きし翼癒す清麗の乙女。今此処に降臨し、我が懺悔(ねがい)聞き届け賜え。赦しの言葉(あかし)を示さんが為に。遥かな詩は世界に響き、世界は歌に満たされる。想う心を知るならば今、導きの声に応えよ――煌天子』


『羽撃ける光翼。其の色彩(いろ)は審判の証。人々の嘆きと怒りに応える者。其は仇なす影討つ凄烈の乙女。今此処に君臨し、我が慟哭聞き届け給え。裁きの真実(しるし)を与えんが為に。遥かな詩は世界に響き、世界は歌に満たされる。挫けぬ心を知るならば今、導きの声に応えよ――煌天子』



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あきゅろす。
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