ん …小説
150HIT.ver2
(二番手:慎吾)
「……ぷっ!!
迅頑張ったなぁ。」
昨日の日記(迅担当)を読み返す。
迅には昨日の事をまとめてもらった。
迅の日記を見る限りだとあの後の二人に変化は無かったようだ。いつものように喧嘩して仲直りして一緒に帰ったらしい。
俺も真面目に書かなきゃなー。
そう思っていると、ちょうどいいタイミングで二人を見つけた。
今は昼休み。大方、二人は屋上で飯を食べに行くところだろう。
「よっ!!」
試しに声を掛けてみた。
「慎吾さん!こんなとこで会うなんて珍しいね、どうしたの??」
「げ…慎吾さん…。なんで此所にいるんですか?」
準太が露骨に嫌な顔をする。
お前はもっと利央を見習うべきだぞ。愛想ということに関しては。
「何?これから昼飯?」
「うん!慎吾さんも一緒に食べる?」
利央は随分と上機嫌だ。準太の機嫌は下がる一方だが。
「利央は機嫌がいいな。何かあったのか?」
「そうなんだ!あのね…」
利央は笑顔で言う。
「準サンが二人っきりで昼飯誘ってくれたんだよ!!」
……愛すべきお馬鹿ちゃんと不憫すぎる我らがエースに苦笑いを一つ。
「あのさ、俺がいたら二人っきりにならないんじゃないか?」
「……あっ!!」
俺はこの誘いを丁重にお断りすることにした。
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