ん …小説
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朝ご飯も食べずに家をでる。
――誰か…誰でもいいから相談しなきゃ…――
昨日の事が関係してるのは間違ない。
「…。迅…どうしよう…」
親友の家に駆け込んだ。
おんにゃのこ
「…はぁ?」
迅に全部話した。
「おかしいでしょ?!
俺もなんでこんなことになったのか分からないんだ…」
迅しか頼れる人がいないんだよぉ〜!!
迅の顔を見ると、怪訝そうな顔をしていた。
「……?
どうしたの、迅?」
「お前、何言ってんの?」
「だからぁ、俺女の子になっちゃったのぉ!!」
信じられないかもしんないけどさぁ、ほんとにほんとなんだって!!
「だから、さっきから何言ってんの?」
迅は不思議そうに言った。
「利央は最初から女の子じゃん。」
………え…?
「確かに口調とか男っぽいとこはあるけどさぁ、利央はれっきとした女の子だろ?」
「………えぇぇえぇ?!」
―――――――――――
迅いわく、
・仲沢利央(♀)は女の子である。
・仲沢利央(♀)は準サンに片思いをしている。
・仲沢利央(♀)と迅は中学の時に知り合って意気投合し、親友になった。
・仲沢利央(♀)は野球部のマネジをしている。
・仲沢利央(♀)は何故か男子用の制服(呂佳さんのお下がり)を着ている。
……らしい。
「いきなり変な事言い出すからまじで心配したじゃんか!」
「ごめんごめん。」
どうやら今この瞬間には仲沢利央(♂)ではなく、仲沢利央(♀)がこの世界に存在するらしい。
制服…兄ちゃんのお下がりか…。だからシャツがブカブカだったのかな。
下もちゃんとズボンだったし。
とりあえず俺は仲沢利央(♀)のフリをすることにした。変人扱いされたくないし。
俺が俺のフリをするっていうのも変な気がするけどね。
でもどうしよう…
もう頼れる人がいない。
とりあえず迅と一緒に、学校に行くことにした。
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