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隣に視線(半田真一)
じー

じー

じー


「なんなんだよ!さっきから!」

「いやー、半田くん女の子の制服着たら可愛いなーって思って」

「……」

「本当だって!そこら辺の女子よりかは可愛いって!」


あ、大谷ちゃんには負けるけどねーとか言ってヘラヘラ笑うコイツ
窓際で大人しく一人座って弁当を食べていたら
変人のコイツがじっと見つめて来るから何かと思ったら…。


「私、Mじゃないからそんな呆れた目で見つめられたって嬉しくないって…」

「俺だって可愛いなんて言われたって嬉しくない。」

「そ?松野くんに言ったらありがとーとか言ってたけどねー。」

「俺とマックスは違うんだよ」

「うん、違うよね。」

「お前はみんなからはとびきり浮いてるな。」

「うん、浮いてる。」

「なんだ、自覚あったんだ。」


「あるよ、女の子だもん。」窓に手を置いて、そう呟くみょうじの横顔がなんだかとても大人に見えて無意識に手を伸ばしていた。


「でもさ、」

伸ばしかけたところでみょうじが此方を向いた。

「私に話しかける半田くんも相当浮くんじゃない??」


俺に手を差し出したみょうじに「ああ、そうかもな」と返し、ゆっくり立ち上がる。


ああ、自分の考えを持つ奴はみんな変人扱いなのだろうか。
いや、きっと極一部だ。

*まえつぎ#

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あきゅろす。
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