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隣のあの子は今日も休み(相馬空海)
隣の席のみょうじおなまえ
俺と隣になった頃からめっきり来なくなってしまった。

みょうじは可愛くて
誰からも好かれてるような奴で悩み事なんか一切無いはずだ。
誰かが原因だとしたら一発殴ってやる。


なんて思ってたさっきの授業時間
テスト前だから部活もなく人気の無くなった通学路を普通に帰っていた俺の目の前を通りすぎたのは私服姿のみょうじ


「みょうじ!」


無意識にみょうじの肩を押さえていた
驚いた顔をしたと同時に酷く泣きそうな顔をしたみょうじにちくり、と胸が痛んだ。


「相馬くん…」

「みょうじなんでお前…」

「離して…私貴方にヒドイことを言っちゃう」

「ヒドイこと…?」

「そう…だからお願い離して」


今みょうじを離してしまったらもう二度と会えない気がする
俺は傷ついたって構わないもしそれでみょうじが学校に来てくれるのなら…。


「離さない…訳を話してくれるまで…」

「相馬くん…貴方を傷つけたくない」

「俺もお前がこれ以上傷つくのは嫌だ…」

「…貴方といると怖いの…いつ何されるかわからないもうそんな恐怖を味わうのはもう…」


それ以上聞きたくなくてみょうじを自分に抱き寄せた
堪えられなかった自分の所為で傷ついているなんて
呆れて笑いそうになった
一発殴ってやる?

出来るもんならやってるさ思いきり力を込めて
だけど、出来ない
何故か?
心ではそう思っていても脳が危険を察知し威力を無意識に弱めてしまう
そんな常識も好きな奴の為に覆せない…



嗚呼こんなんだから
好きな奴さえ俺は笑顔にできないんだ。

畜生とひとり呟く
隣にみょうじは居ない。

*まえつぎ#

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あきゅろす。
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