君色恋愛ドラッガー(一十木音也)
甘い甘い砂糖に蜂蜜をかけたように広がる世界
シナモントーストにミルクティー
全部がお菓子の世界
きっと、おなまえはそんな味がすると思う。
綿菓子みたいにフワフワした笑顔
白い粉砂糖みたいに真っ白な肌
宝石みたいにキラキラしたまんまるな瞳
桃色に光るくちびる
クリームもつけて
ああ…考えただけで美味しそう。
いただきまーす。
「ん…オトくん…」
「はあ…おなまえ」
「苦しいよ」
「ん、ごめん…久しぶりだからさ」
おなまえのほっぺたは林檎みたいに真っ赤に染まって
ああ…白いから目立つなあ
「おなまえ…我慢してね」
「う?」
ちゅうと蜜を吸うみたいに甘いおなまえの首元に顔を埋める
「ん〜っ…いたい…」
「ごめんね、おなまえ。」
「なんで謝るの?」
「痛かったでしょ?」
「ん…だけどオトくんの愛の証拠だから…へーきっ」
ごめんね
だいすきだよおなまえ、一生離せない。
おなまえのことばも、苺味のくちびるもぜんぶ、やみつきになっちゃうんだ。
(おなまえに溺れちゃった)
*まえつぎ#
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