それ、わたしも持ってる(明日葉郁)
「アシタバくん!」
「え、な、なに!みょうじさん…」
「そーれっ!私も持ってるよ!」
そう言ってみょうじさんが指差したのは僕の消しゴム
だけどこんなの探せばみんな持ってるもの…。
どうしてわざわざ僕?
「えへへ、嬉しいなー」
「へ?」
「ふふ、アシタバくんとお揃い!」
「でも…みんな持ってそうだけど…」
僕がそういうと目をぱちくりするみょうじさん。
僕いけないこと言っちゃった??
「違う違う…私が言ってるのはねー…」
ここ!
消しゴムの側面を僕にバッと見せるみょうじさん
ち…近いよ…。
二つの側面をくっつけたそれにはハートが出来ていて…
「って…へ!?」
「すごいよね!!しかもぴったりなんだよ!」
思い出した…。
「ふふーんっ♪」
「頼子…?」
「あ、お兄ちゃん!」
「何かあった?」
「えへへー何もー…あ、はい消しゴム!借りといたから返すね!」
「え…うん…?」
頼子だ…。
「恋のおまじない!もしかして!運命ってやつ??」
「う、運命…」
「へへっ!だとしたら嬉しいなー」
「え?」
「だって私アシタバくんを思っておまじないしたんだ!」
「へー…ってええ!?」
(と言うわけで好きです!アシタバくん!)(と、唐突すぎない?)
*まえつぎ#
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