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続き物
A
「もう、まだなの……伊集院」

「名前で呼んでくれないんだな」


婚約者という関係なのに…って言いながら
にやりと挑戦するような微笑みをこちらに向けてくる。
普通の女の子なら気に入るんだろうけれど
おあいにく様、こっちは何回もこういう体験はしてきてるの


「もう、なんなの貴方だって婚約を気に入って無かったじゃない!」

「だが、君のことは気に入った。」

「気に入らないで!」

「無理な相談だな」

「貴方のこと本当にだっい嫌い!と言うかおかしいわ!」

「可笑しい??」

「そうよ!今までもこういうことがあったけど、貴方以外の奴は皆!此方から願い下げだって断られてきた!なのに…なーのーに!貴方は何なのよっ!」

「君の婚約者…」

「その言葉聞きたくないっ」


ふんっ、とそっぽを向くなまえ


RRRR…


「炎山さま光熱斗からオート電話です。」

「熱斗から??繋いでくれブルース」

「かしこまりした、炎山さま」


なまえはまるで
興味が無いと言うように窓の外を眺めている。
実際には本当に無いのだろうが
「あ、炎山??」

「何のようだ熱斗」「あれ、何か今日はご機嫌??」

「良いから早くしろ」

「ごめん、ごめんあのさ明日みんなで遊園地行くんだけど炎山もどうかなーって思ってさ」


熱斗の言った遊園地と言う言葉に反応するなまえ
なるべく、バレないように動きは小さくしたつもりだったなまえだが、炎山は見逃さなかった。


「遊園地か…一緒に連れていきたい奴がいるんだがそいつも良いか??」

「ああ、別に構わないけど誰を連れてくるんだ??」

「ちょっと伊集院!私は一緒に行かない…」

「それじゃあな、熱斗」

「え、炎山!?」

「後で時間など詳しい場所はメールで教えてくれ」

「あ、うん…わかった」


ツーツーツー…


「どうだった熱斗??」

「ああ、来るってさ、あと誰か連れてくるみたいだぜ」

「炎山が??珍しいわね」

「どうして、このやいとちゃんが炎山なんかと!」

「や、やいとちゃん…」


熱斗たちが話してる一方でまたなまえは車内で叫んでいた。

「わ、私絶対行かないわよ!」

「遊園地初めてなんだろう??」

「そうだけど…私は別に行きたくなんか!」

「それじゃあ、着いてきてくれないか…俺からのお願いだ」

「じゃ、じゃあ…しょうがないからついていってあげ…る」

「炎山さま着きました」

「ああ…行くぞなまえ」

「うん…」



(さっきみたいに手差し出してくれないの??)(その方が良かったか??)(勘違いしないで!)

*まえつぎ#

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