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続き物
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「ちょっと離して、うざい」

「離したら逃げるでしょう」


ぎゅっと握りしめた
手をなまえに見せる炎山


「貴方今までパパが雇ったボディガードの中で一番うざいわ」

「それはそれは、とても光栄です。」

「それに、一番イラつく…」

「俺に不満があるようでしたら、俺を指名したアジーナ国王陛下に言ってください」

「わかってるわよ!だいたい何が婚約者に会いに行けよ、結婚する相手くらい自分で見つけるわ。」

「それは、同感です俺も同じことを考えていました。」

「それに、何が相手に失礼の無いようによ!合ったら即振って婚約のことは白紙にしてやるんだから!」

「ほぉ」

「炎山さま…」

「俺はどうやら、フラレるようだなブルース」

「そのようです、炎山さま」

「ちょっと、貴方さっきから何言ってるの??しかも炎山って確か…」

「俺としたことが自己紹介がまだでした、IPC副社長の伊集院炎山と言います。」

「じゃ、じゃあパパの決めた婚約者って…貴方…」
「さあ??…直ぐにフラレると言う情報を聞いたので相手にはそう思われていないかもしれません。」

「ま、真面目に答えて!アジーナ国王女の命令よ!」

「王女の命令と有らば…如何にも俺が婚約者の伊集院炎山です。」

「う、嘘…」

「俺もどんな奴かと思っていましたが、気に入りました、随分と口が達者なようで」

「敬語!止めてくれる??」

「それは…」

「命令よ!貴方…相当私を苛々させるのが好きみたいね!」

「そんなことはない…一種のコミュニケーションだ」

「迷惑!もう、良い!貴方私の気持ちがわかったでしょだから婚約の話は破棄して!」

「残念だが…その話は一週間後にまた聞こう」

「どういうこと…??」


炎山をじっと睨み付けるなまえ


「どうやら、君の父上は俺の家に君を一週間居候させるらしい」


PETをズイッと
なまえの目の前に持っていく炎山
それを両手で受け取るなまえ


液晶画面にはアジーナ国王の文字


「すまないが、なまえを一週間預かって欲しい…君の父上には許可を頂いた、なまえを他の所に泊まらせるのは伊集院くん君の家が初めてだ…君を信用しての私の判断だどうか娘をよろしく頼む…。」


あまりの出来事に
声も出せずにいるなまえ

それを、満足そうに横目で眺める炎山


その時、ちょうど
黒い車が炎山となまえの前で停まる。


未だに放心状態のなまえの目の前に
手を差し出す炎山
炎山の顔を見るなまえ
それに炎山は気づくとフッと笑う


「さあ、お手をどうぞ王女」



(い、一週間こんな奴と…あの、馬鹿親父ーっ)(さあ、どうもてなそうか)

つぎ#

あきゅろす。
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