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続き物
H
最近の俺
少しいや、かなり?
スゲーおかしい
なんか訳わかんねーのにイライラしたり…
訳が絶対わかんないってことはないけど
なんか否定する自分がいて


俺の眼に映るのはみょうじと聡の姿
幸せそうに笑うみょうじがムカつく
ムカつく、ムカつく、ムカつく


「大鳥くん」

「…なんだよ。」

「やだなー…そんなピリピリしないでよ。」


うふふっ、と
可憐…って言葉が似合うのか?
そんな風に笑ったのは聡の嫌いな(俺も嫌いな)三坂だった。


「ターゲット変更か」

「ターゲット?…ああ…陣明くんかー…うん、駄目だった。」

「今度は俺か?」

「まっさかー…大鳥くんは私のタイプじゃないし、私のターゲットは…あの子」

「聡?」

「うん」


ニコニコと聡を見つめる三坂はとても聡を好きな様には見えない。


「だけどお前聡に…」

「知ってる、嫌そうな顔するもんね、見てて面白いの。」

「悪趣味だな」

「大鳥くんこそ自分のカッコよさを追求するなんてヘン」

「るせー」

「…なまえちゃん好きになっちゃったんだ。」

「…は?」


反らしていた視線を三坂に戻せば
ニコニコとまた微笑む
くそ、腹立つからヤメロ。


「気づいてないの?大鳥くんずっと、なまえちゃん見つめてたの」

「んなわけ…」

「駒澤くんとなまえちゃんが一緒にいると無性にイライラする。」

「うっ…」


考えてること当てられて思わず変な声がでる
女ってこえー。


「隣にいるのが自分ならって思った…あとね…陣明くんがなまえちゃんと隣になったときスッゴいカオしてたよ。駒澤くんと仲良く…知らなかったでしょ?」

「お前…」

「私ね、人間観察好きなの…あとカッコイイひとも。」

「ふーん…」

「大鳥くん…楽しみだね。」

「何がだよ。」

「修学旅行」

「は?」

「なまえちゃんと一緒になれたらいいね。」

機嫌良さそうに笑うと
自分の席に戻る三坂
そのまわりに集まるのは女、女、女。
アイツ…俺と結構似てるかもしんねー


「ハルキ」

「あ?」

「なんで、ヤンキーっぽいのさ」


クスクスと笑う聡はそりゃご機嫌って感じで
ああ…何で俺こんなにイライラしてんだ?



「修学旅行の班決めだが…三坂仕切れるか?」

「私で良いならやります。」

「さすが杏那ちゃん!」

「だって、みんなの為だもん。」

えへへーと愛想を振り撒く三坂に思わず顔がひきつる。
聡は…ありゃ…ガチでドン引きしてる顔だな。


(みょうじのやつまた心配そうな顔しやがって…ああ、またイライラしてきた。)

*まえつぎ#

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