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続き物
E
「自分の気持ちには素直になろうぜ?」


熱斗の言葉がぐるぐると頭で回る。
結局遊園地は伊集院に急な仕事が入って
途中でさようなら


デカオには熱斗が迷惑掛けたなって頭撫でられて最後に炎山とケンカすんなよ「夫婦になるんだからな。」なんて言われて…「違う!」って言って頬を引っ張ってやったわ。
メイルには「絶対また会おうね!絶対だよ!?」なんて抱きつかれて
やいとには無言で抱きつかれた、彼女は皆よりも年齢が離れているから余計に甘えたくなったのかしら。
そして熱斗には…
にこっと微笑まれて
さっきの言葉ちゃんと考えるんだぞ…って
私はいつでも自分に素直よ…。
そう素直すぎるくらい素直だと思うわ
悪く言えばワガママかしら。


「あーっ、もう!わかんないわよ!」

「どうかなさいました?なまえさま」

「あ…ねえ、私って素直だと思う?」

「素直…ですか…うーん素直じゃないです、天の邪鬼では?」

「アマノジャク?なにそれ?」

「天の邪鬼は思っていることと反対の言葉や反対のことをしてしまう人です。」

「私が?」

「はい…なまえさま…炎山さまはお好きですか?」

「な、なによ、みんなして伊集院…伊集院って…ぜんっぜん好きじゃないんだから!」

「今のなまえさまが天の邪鬼です、はい、解決ですね。」

「ちょ、ちょっと待って全然解決してないんだけど!」

「なまえさま、炎山さまって結構良いと思いますよ。」

「じゃあ、貴女が結婚すればいいじゃない。」

「私には年下すぎますので。」


にこ、可愛い顔して何てこと言うのかしら…。


「なまえ、科学省に行くぞ」

「い、伊集院!?どこから…」

「ノックはちゃんとしたぞ」

「あら、炎山さま…なまえさまの準備は済みましたよ」

「ああ…感謝する。」

「ちょ、ちょっとお!話の続きが!」

「なまえさま、天の邪鬼になってはいけませんよ」


ぐいぐいと部屋に押し出されるようにして最後ににこっとお得意の(考えただけでもイライラする)笑顔をはなって最後に一言「良い一日を」


……忘れてるようだけど私はアジーナ国の王女なのよ!
まったく、伊集院家ってなんて恐ろしいのかしら。


「何の話だ?」

「アンタには関係ないこと!」

「連れないな」



(別に一緒にいて楽しいとか思えるようになったとか…そんなこと全然ないんだから)




だから…よくわかんないけど、アマノジャクじゃないったら!

*まえ

あきゅろす。
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