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続き物
F
御崎FCサポーター募集中


「……」

「まず…会費とろうとするのやめなよ」

「何言ってんだ!こっちだってボランティアじゃねぇんだぞっ!」

「先に教室入る。」

「いやいや!ちょい待て!」

「は?」


教室に入ろうとしたら
秦たちが教室の前に立ち塞がった。


「…なんだよ…。」

「みょうじ…チアやらないか!?」

「なっ!?」


私が反論するより早く
声をあげたのは駒澤だった。


「みょうじにぴったりだと思ってたんだ!!」

「イヤー、中々話しかけにくくてね」

「ば、馬鹿じゃねーの!?誰がやるか!!」

「うん!絶対駄目!」

「馬鹿!聡!…お前頭固いな…ちょっと来い!」


チアだぞ!チア!
ミニスカ!
みょうじのミニスカしかも応援も着くんだぞ!めちゃくちゃ士気あがるぞ!

みょうじの…ミニスカ…。


「……見たいかも」

「おーっ!恐るべしみょうじ!」

「というわけでチアに!!」

「どういう訳だよ!!」

「ナイスツッコミ!よし一人目ゲットだ!」

「なっ!!」

「次だ!次!…そこゆくアナタ!タダでいいからサポーターになりませんか!?」

「へっ!?」


秦たちが話しかけたのはうちのクラスの朝希ちかだった。
多分…だけどあの子はいい子…というか優しい子、一緒にいる後の二人も。


「何だ…朝希か…」

「この際、朝希でもいいや!サポーターになってください!」

「あ、あれ?さりげなく失礼な言い方されてる??」

「ふーん地区大会ねー」


藤堂さん…だっけ
がそう呟くと駒澤が話しかける。
それに赤くなる藤堂さん…なるほど。


「い、行かないよ!」


朝希さんがそう叫ぶ
目の前には大鳥。
いじめたくなるタイプなんだろうな…朝希さんは。


「ねえ、なまえも行くの?」

「えっ!?」

「びっくりした?今ならアイツらいないからさ。」


いきなり話しかけられてテンパってうまく声が出ねー!
コクコクと素直に頷いといた。


「で、行くの?」

「あ…えっと…」

「みょうじは行くぜ」

「はっ!?…お、大鳥!?」

「そっか、なあ、一緒に行かない?」

「へ…一緒に行って良いの?」

「うん…じゃあ…アイツら来たからまた今度ね。」

「あ…うん。」
「やったな。」

「え…」

「すげえ、嬉しそうな顔だぜお前」

「……うん。」


女子に…誘って貰えた。久しぶりの感覚…全部サッカーのおかげ…?
いや…その前に大鳥のおかげだ…。
大鳥からたくさん貰ってばっかりだな。


「ありがとな。」

「お、おう…」


みょうじが柄にもなくニッと笑ってスッゴい幸せそうに笑うもんだから少し反応に困った。
なんかわかんねーけど、すっげー気分いい!!
聡がみょうじに固執するのはこういうことなのか?

*まえつぎ#

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