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続き物
D
「お前…なに言って…」

「良いだろ?それにお前コーチから相当好かれてるから嫌なヤツじゃないってことだし。」

「片山さんが…でも、お前…」

「なんだよ…。」

「わ、私のこと嫌いなんじゃ…」


少し照れてぼそぼそっとハルキにそう言ったみょうじは何て言うかはじめてみた表情をしてて…なんかすごくときめく。


「ばーか…んな顔らしくねーぞ、それにお前はウザいだけで…なんつーか嫌いじゃねーし。」

「う、うざ!?こっちの台詞だ!」

「ま、まあ!みょうじ落ち着いて!」

「駒澤…」

「ハルキあんなんだけどみょうじのことちゃんと考えてるんだ…信じてあげて?」

「…駒澤が言うなら…。」

「うん!ありがとう。」

「聡!余計なこと言うなよ!」

「うるさいよ、ハルキ…ここ保健室静かにして。」

「は、は?何怒ってんだよ?」

「別に…ね、みょうじ。」


聡は俺から目を離すと
みょうじを見つめ
ぎゅっとみょうじの手を握りしめる。

「何のことかよくわからないけど、僕にもみょうじを守らせて。」

「な、駒澤まで何…」

「ハルキは良いのに僕は駄目?」


近づく顔と顔
真っ赤になるみょうじ

なるほど…少し可愛いかもな…ってちっがあああう!
こいつら俺の前で何をやろうとしてる!?


「駄目じゃ…ないけど…駒澤に迷惑だよ…。」

「みょうじのことなら迷惑なんかじゃない…だからもっと頼って。」

「お前ら俺のこと忘れてないか?」

「…ハルキ空気読んでよ…。」

「いや、お前が他所でやれよ。」

「はあ…それでみょうじ、ハルキじゃ心許ないから僕もいいかな?」

「駒澤…が良いなら…」

「っ…ホント!?やった!みょうじのこと絶対守るからね!」

「こ、ここここ駒澤!?」


聡がみょうじに抱きついた。なんかイライラする…陣明とみょうじが隣通しになった時と同じように。


「へへっ!ハルキが良いなら僕も良いでしょみょうじ?」

「あ、あれは…怖くてつい!」

「じゃあ僕も抱き締めたくなったからつい!」

「な…それとこれとは…」

「一緒だよ!」


意地悪く笑う聡に
あわあわと慌てるみょうじくそ、なんかわかんないけどムカつく。


その日の練習
俺はボールに思い切り力を込めてシュートした。

理由はイライラしてたからただ、それだけ

だけど胸のモヤモヤはまだ消えてくれない。

*まえつぎ#

あきゅろす。
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