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続き物
C


「なまえさま、よくお似合いです。」

「あ、ありがと…。」

「お気に召しました??それ炎山さまが選んで下さったものなんですよ。」

「へー…って、そんなこと聞いてない!」

「ふふっ、なまえさまは照れ屋さんですのね」

「も、もう!からかわないで!」


コンコンとドアをノックする音がすると
白と黒の特徴的な髪型が目の前に飛び込んでくる。


「なまえ??そろそろ行く時間だ。」

「い…伊集院…」

「行ってらっしゃいませ」


きらきらの笑顔…
何故かしら、いらいらするのは…
この子が私で楽しんでるからだわ…。
きっと


「なまえ昨日はすまない」

「ゴハンのこと?」

「ああ…」

「気にしないで、副社長って言う位だから大変なんでしょう。」

「感謝する。」

「あんたって、私が思ってたよりも良いやつね。」

「惚れたか?」

「まさか、勘違いしないで」


そんな話をしてるうちに目的地に着いていた。


「綺麗なところ…」

「シェロカスティロ…久々だな。」

「えんざーんっ!」

遠くから走ってくる熱斗に目をやるなまえ


「誰、あの子?」

「光熱斗あいつが誘ってきた奴だ」

「ふーん…あんたとは何だか正反対ね」

「ああ…」

「炎山…来てくれたんだな」

「ああ」

「こっちの子は…」


なまえを見ると
頬を赤くする熱斗


「なまえだ…俺の…」

「よろしく、えっと…」

「光熱斗!熱斗って呼んでくれ!」

「ふふ、貴方みたいな子初めて…熱斗」

「おーい熱斗!」

「もう!一人で行かないでよね!」

「はあはあ……あ、あなたは!」


なまえを見たやいとがびっくりした声を出す。


「えっと…知り合いだったかしら」

「め、滅相もない!え…ア、アジーナの?」


炎山がこくりと頷く
頷いた炎山を見てなまえが足を思いっきり踏む。


「うっ…」

「ふん」


やいとに近づき
囁くなまえ


「私のことは内緒…いい?」


こくんと頷くやいとを見て微笑むなまえ。
ぽおっと顔を赤くするやいと

状況が理解出来ていない3人は頭に?を浮かべる。


「よく、わかんねーけど…お前ら自己紹介しなくていいの?」

「そうね!…私桜井メイルって言います!宜しく!」

「お、俺!大山デカオってい、言います!よ、よろしく!」

「デカオあんた…どんだけ、どもってんのよ、綾小路やいとです。え、えと…」

「私はなまえ、なまえで良いわ…よろしく。」

「私、なまえと一緒に行動したーい!」

「私と…?」

「ここは皆で!だろ。」

「何よ、熱斗。私に口答えする気?」

「え…いやいや、で、でも…せっかく皆で来たんだし…」


全身に冷や汗を掻く熱斗を見てなまえがくすり、と笑う。


「仲が良いのね。」

「それは勘違いよ!なまえ」

「そういえば…なまえ…はどうして炎山なんかと?」

「えっと…」

説明どうしようかな…


「婚約者ーっ!」


え?
何か自分にすごく関係のある単語が聞こえたように感じたのは気のせいかしら??


「う、嘘だよね?!なまえ!炎山が婚約者だなんて!」



うぁぁ!悪夢だーっと言って頭を抱え込む熱斗


こ、こっちの方が悪夢よー!


「い、伊集院!なに、勝手にバラしてんのよ!」

「いずれ事実は言わなければならないからな。」

「私はあんたと婚約するつもりは無いから言わなくて良かったのよ!」

「まあまあ夫婦ゲンカしてないで回ろうぜ」

「ふ!ふう…」


デカオの言葉に言い返そうとするなまえだが炎山が遮る。


「そうだな、行くかなまえ。」

「み、認めてないんだから!」

「なまえは炎山のこと好きなの?」

「そ、そんなわけ!」

「じゃあ、俺と一緒に回ろう!」

「へ?」


よ、予想外の言葉だわ。


「早く早く!」


そう言うなりなまえの腕を掴み走り出す熱斗

(え、え?)(熱斗の奴…)(浮気されたな炎山)(言わないでくれ)

*まえつぎ#

あきゅろす。
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