veryshort
雷門夏未
「なっちん」
「なに?ななし…と言うかその呼び方はやめなさいって言ったでしょ?」
「うーん…なつみー」
「だから、なに?」
「サッカー部の子のことが好きになっちゃったの?」
「え!?」
グラウンドを見つめていた夏未は驚いたようにびくりと肩を揺らす
「何よ、いきなり…そんなはずないでしょ!」
「うそつき、なっちんのことはななしが一番知ってるもん」
「うっ…」
「あの子はサッカー大好きだね」
「ええ、どうせ私なんか眼中には無いわよ」
ふふ、と呆れたように笑う夏未
「なっちんしあわせ?」
「ええ、とても」
(あの子を見るなっちんは振り向いてくれない。)
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