veryshort
光熱斗
「あ…あ、あの…。」
そう言いながら俺に近づいて来たのは一人の女の子
うちのクラスにはこんな子いないし
他クラスの子かな。
なんて考えていると
光熱斗さんですか?って聞かれたから
う、うん…って言ったらぱあってきらきらした笑顔で嬉しそうにはにかむ目の前の彼女
か…かわいい…。
「わ、私…隣のクラスのみょうじななしって言います…。」
色々話を聞いてると
何時だか忘れちゃったけど
シェロカスティロで事件が起きた時に助けた一人なんだとか。
「私…あの時本当に怖くて…だけど、熱斗さんが来てくれたとき何でだか解らないけど凄く落ち着いて…だから、熱斗さんにどうしてもお礼を言いたくて」
「熱斗さん…って、俺たち同い年なんだから気楽に行こうぜ」
「でも…命の恩人だし…。」
「いいからいいから…それより何処で俺のことを?」
「オフィシャルだって言う男の子に聞いたの。」
「オフィシャル…炎山が!?」
「あの子炎山くんって言うんだ!」
「え…知らないの?」
「え?…どうして?」
「どうしてって…あの…IPCのコマーシャルに…」
「何処かで見たことあると思ったらコマーシャルに出てたんだ!」
「あ…あはは…。」
もしかしたら…いや、もしかしなくても
この子は完璧に天然だ。
PETの中のロックマンも苦笑している。
すると、予鈴のチャイムが鳴る。
「あ…もう、行かなきゃ…熱斗くんと話せて楽しかった!ありがとう。」
「ううん、こちらこそ。」
「それじゃ、また今度!」
(帰り誘ってみようかな…。)
[*まえへ][つぎへ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!