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veryshort
オール
綺麗な声で狂いの無い音程
アップテンポの曲調に合わせて華麗に舞う姿
ななしちゃんのそんな姿は人々を魅了して止みません。
そして我がAクラスの人気者3人にSクラスの通称イケメンの3人組さんたちもまたななしちゃんの虜です。
そんな私はななしちゃんの作曲家パートナー…これは自慢だったりします!
可愛いななしちゃんがパートナー皆さんそれを知ると羨ましがります。それでほんの少し優越感に浸れたり…なんて絶対に言えませんが。



「ななし…いつも通り美しかった。」

「ななし!素晴らしかったよ!」

「聖川くん…神宮寺さん…ありがとう。」

「ななし…髪が乱れていますよ。」


そういってななしちゃんの髪の毛を優しく直す一ノ瀬さん…普段ではあり得ない光景に皆さんぽかーんと口を開けています…特に一十木くんが…。


「ちょっとちょっと!トキヤ、ズルいよ!俺もななしになでなでしたい!」

「なっ…なでなでなどしてません!私はただななしの髪が乱れていたから…」

「良いもん良いもん…ね、ななし!」

「ん?」
ぎゅっと一十木くんがななしちゃんを抱き締めます。
真っ赤になるななしちゃん…か、可愛い!


「ステージのななし、すっげー可愛かった!でも、どんなななしでもすっげー可愛いよ!」

「うん?…ありがとう音也。」


照れながらにこりと笑うななしちゃん正に天使!天使の微笑みです!


「一十木くんもズルいですよ…僕もななしちゃんをぎゅうってしたいです。」


その台詞を聞いた瞬間にななしちゃんの顔から血の気がさぁぁと引いていきます。
そしてそれを聞いた翔くんは


「ダメだ!ダメ!絶対にダメだ!」

「なんで?翔ちゃん?」

「な、なんでって…」

「翔…怖い。」


さささっと
翔くんの後ろに隠れるななしちゃん
どうやらななしちゃんは四ノ宮さんが苦手みたいです。


「あ、ななしちゃん…。」

「ごめんなさい、四ノ宮さん……」

「僕が怖いんですよね…ごめんなさい。」
「うん…。」
「お、お前らな…」


翔くんを挟んで謝り合うななしちゃんと四ノ宮さんに翔くんは思わず苦笑します。
ですが心なしか嬉しそうなのはななしちゃんに抱きつかれているからです…ええ、間違いありません!


「な、なんだよ…春歌…。」

「…翔くん顔がニヤけてます…。」

「に、ニヤけてねーよ!」


はっ…つい、翔くんを睨んでしまいました!
私としたことが!
ななしちゃんはみんなのものなのに!
ですが、やっぱりななしちゃんのパートナーは私しかいないんです!
いいえ、私が良いんですっ!


「…っななしちゃん!」

「なに?春歌?」

「ななしちゃんのパートナーは私です…!」

「ん?…うん、春歌のパートナーは私だよ。」

「…はいっ…私のパートナーはななしちゃんだけです!」

「うん、私のパートナーも春歌だけ!」

「…ななしちゃん大好きです!」

「うん!」


ななしちゃんの言葉が嬉しくて嬉しくて翔くんを押し退けななしちゃんに抱きついてしまいましたっ!
皆さんが羨ましそうに見ています。
もう幸せです!
例え、男の人と女の人の関係になれなくたって


だって…私とななしちゃんにはキスよりすごい音楽という強い繋がりがあるから!


だけど、ななしちゃん知ってますか?
キスよりすごいのはななしちゃんが大好きだからなんです!

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あきゅろす。
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