veryshort 駒澤聡 「駒澤ーっ!」 「みょうじ!?」 「今のパス、チョー良かった!」 僕の肩に手を置いたみょうじはすごく嬉しそうに笑う。 だけど、僕の首に回してある腕は凄く細くて華奢でやっぱり『オンナノコ』なんだって思わされる。 「それに!アタシのクセに合わせてくれたんでしょ!?」 「よく…わかったね。」 「当たり前!駒澤のことだもん!それに…駒澤はすごく優しいから」 きゅん、と 胸が高鳴ったような…気が…する。 だってみょうじの笑顔がすごく可愛いかったから。 「駒澤…?どうした?」 「あ…なんでもない。」 「そーか?じゃアタシ陣明たちとパス練習…」 ぎゅっと無意識に手を握ってひき止めていた。 「駒澤?」 「…駄目…僕と練習して。」 「え…うん…良いけど…」 僕以外と練習なんて 一緒にいるなんて 「みょうじには僕以外の人なんて認めない。」 そして、僕にもみょうじしかいないから。 早く…はやく気付いて僕の気持ちに。 [*まえへ][つぎへ#] |