veryshort 大鳥晴輝 「薫くーんっ!」 ずだだだっと思いきり加速をつけて 陣明薫に抱きつきに行ったのはみょうじななし 彼に捕まるために伸ばした手は虚しくも宙を掴んだだけであった。 「うう…痛い…。」 「みょうじ、大丈夫か??」 「う…大鳥くん…」 「(決まった!転んだ女子…しかも好きな子!を華麗に助ける俺!最高に格好いい!)くそっ、陣明避けんなよ!」 「いいの、大鳥くん…薫くんはそういう人だから…。そしてその薫くんを勝手に好きになっちゃった私がいけないの。」 「勿体無い!実に勿体無い!なんで俺じゃないんだ!」 「大鳥くんのことも好きだよ?」 でもね、それ以上に薫くんが好きなの!! [*まえへ][つぎへ#] |