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土方 お前の初めて俺の初めて 9
朝、一番に見たのは総悟の寝顔だった。

──昨日、俺等ヤったんだっけか。

昨日の出来事が鮮明によみがえり顔が赤くなったのがわかる。

「チッ…顔、洗ってくっかな」

起き上がろうとした、その時、ビキッ、と腰がなった気がした。

「いってえええぇぇ!!」

思わず身を丸めヒイヒイ言っていると愉快そうに顔を歪める総悟がいた。

「テメッ、四つん這いが一番楽な体勢とか言ってたよな!? すげぇいてぇんだけど!?」
「え、言いやしたけど? (俺が)一番楽な体勢って。あんたが楽とは言ってねぇじゃん」
「ンだと!? コノヤロー!!」

腰を庇いながら総悟に抗議する。

「だからー、昨日流石に悪いと思って出した精液(ヤツ)処理しといてやったじゃん。感謝しなせぇ。服だって、着せてやったんだし……ま、それで五分五分で」
「そういう訳いくかボケェ!!」

朝っぱらから屯所内に土方の壮大な叫び声が響いたのであった。









「そういう訳にいかねぇってんなら、今度から自分で後処理してくだせぇよ。手伝いやせんから」
「いや、もうテメエが中出ししなきゃいい話ィィィ!!」
「野郎に拒否権はありやせんぜ。俺は中出ししかしやせんから」
「何その嬉しくない宣言んんん!!」
「黙れ土方ァー」
「テメェが黙れや!!」

と、まぁ……
そんなこんなで俺達の初めては終わったのだった。

      ーENDー

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