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000
AとBとが≡で
 BはCと∽です
けれどAはCと遠く
 足して割っても差は0です

量産型の
 機械さえ
等しく数は
 割り振られ
個々有々の
 いずれにも
同じ名前(=number)は
 ありません

とある雫の
 姫君は
溶けて
 消えての
  身の上に
「私は一体
    誰でしょう?」

向かない視線に
  さめざめと
名前が
 欲しいと
  わめきます

「雨に名前があるのなら
   どうして私に名が無いの?」
雨雫のひとつぶに
 どうして名前が無いのかと


傍のはっぱは
  ささやいて
お前にや必要
   ないだろう

呆れて
 ゆすれて
  笑います

「どうして、どうして
   名が無いの!」
「私とあいつは
   同じでしょう!」

とある名無しの姫君は
溶けて
 消えての
  身の上に
 疑問と提示を
  くり返し
解けない数だけ
 泣きました

「どうして、どうして
   名が無いの!」
「あいつと私は
    同じでしょう?!」

名前が欲しいと
   泣きました






あきゅろす。
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