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月の背を食む竜の話。
三つ指数えた胸の奥
寄る辺ないよと根無し草
五日六日と唱えても
七の始めにお連れましょう
殻の裏側見た夢で
頑是ない仔が目を覚ます
日夜度(ひよるど)ヒョルドの丘の上
可笑しな話さ、卵は割れた
馬鹿と阿呆の仲立ちに
西に沈んだお日様が
世と歳(とせ)見果てぬ今は際
もつれて孕んだ笑い声
伽藍がらんと渡る音
要らん知らんとわだつ音
泣き虫のっぽの月様は
背負い仔の竜とおねむさま
*
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