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drop
君を泣かせたいわけじゃなかったんだ
遠く遠くと落ちる君を想う
水面に歪む僕の姿
的外れなエゴに酔う僕は、君の目にはどんな風に映っていたんだろう
君は僕が好きで、僕は君が愛しくて
ココロは同じだと思ってた
それが微妙に違う色だと知ったのは最後の間際で
そばに寄り添う体温に冷めないでと願い続けた
逃げた先なんか考えもしないで狂う僕に君は何も言わなかったけれど、君は満足だったのかな
幸せだったと言えるのかな
何がいけなかったのだろう
いくら尋ねても、君はもう答えてはくれない
水面に浮かぶ気泡に手を伸ばした
*
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