黒バス
カントク1
「やっべぇっ!!遅刻!!!」
くそ、担任覚えとけよ。あんな大量の教材運ばせやがって…っ!
こっちは怪我人なんだってのに!!
おかげで部活は遅刻じゃねぇか。
「はぁっ……すいません!!遅れました…!!」
「あら、遅かったじゃない。どうかしたの?」
あらかた事情を説明していると
「白栖君…?」
「………テツヤか?」
目を見開き、確かめるようにこぼした言葉は小さかったがなんとか聞き取れた。
つか…お前も此処だったんだな、高校。
「あ、そっか。同じ中学校だったけ?」
「はい。まさか、同じ高校に進学していたとは…。初めて聞きましたよ、白栖君。」
「誰にも言ってないもん。」
そう、部活の人間には誰一人俺の進学先を言ってない。それはテツヤも例外じゃない。
「…ごめんな、バスケ部の人間には会いたくなかったんだ。………もちろん、キセキの連中にも。」
「白栖君、メールアドレス消去しましたね?入院してから何回かメールしたんですが…。」
「う……。あの頃はどうかしてたんだよ。それに、卒業式までには完治する予定だったし。」
「とりあえず、また会えてよかったです、白栖君。もう会えないんじゃないかと思ってましたから。」
「ホント、ごめん。」
心から安心したような表情のテツヤに本当に申し訳なくなった。
「あの〜…お取り込み中ごめんね、部活始めるわよ?」
テツヤと話に夢中になってて忘れてたが、これから部活だったな。すいません、先輩。
「…と、その前に白栖君?
シャツ脱いで」
「…………………はい?」
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