黒バス 入部(仮)2 「こっ……こえ〜〜!!あれで高一!?」 「てゆーか首根っこ掴まれて帰って来た理由が知りたいわ…」 ようやくバスケ部の机が見えてきた…と思ったら先輩たちがいきなり叫び出した。大丈夫かな、先輩たち…。 「……あの。」 「へっ!?あ、もしかして入部希望の子?」 「はい。……怪我してますけど。」 そう。俺の腕は今絶賛骨折中なのだ。入学するまでには治るかな〜って思ったら意外と俺の骨は治癒能力が弱かったらしい。 「治るまではマネージャーでもやらせて頂きますので…」 「大丈夫?怪我人にマネージャーの仕事はさせらんないわよ、けっこうハードなんだから…。あ、ここに出身中学校と学籍番号お願いね。」 「予定ではIHの予選終わった辺りに取れるらしいです。」 短いようで長い期間。それに加えてIHまで練習が一切できない。本番もすべてリハビリで消える可能性だってある。 ホント、嫌んなっちゃうよ 「ずいぶんな大怪我したのね、白栖…聖尚君……って、帝光バスケ部出身?!」 「えぇっ!?また!?」 びっくりした……。先輩たちは目を開ききって驚愕の表情を浮かべてる。 「君っ!!帝光バスケ部ってキセキの世代!?」 「そんなまさか。バスケ部にはいましたけど二年の時には引退しましたし、俺なんかあいつらの足元にも及びませんよ。」 「え……そうなの?」 「そうなんです。」 じゃ、俺はこれでと逃げるようにその場をあとにした。 後ろから聞こえてくる先輩の叫び声を聞きながら。 「明日の放課後!!!体育館に集合だからねーーー!!!!!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |