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黒バス
入部(仮)1

私立誠凜高等学校

設立二年目の新設高校。俺はここで高校生になった。

入学式も終わりいざ帰ろうとなったその瞬間、ここは戦場と化した。




「ラグビー興味ない!?」
「将棋とかやったことある?」
「日本人なら野球でしょー」
「水泳!!チョーキモチイイ!」


ガヤガヤと新入生を狙った部活の勧誘のオンパレード。

「………すっげ。」

その迫力と言ったらもう……迫力なんて言葉では表せない。

「(先輩たちってば、めっちゃ必死……)」

周りの人に比べて絡まれる数が少ないはずなのに、なかなか前に進めない。

「進め〜ん!!ラッセル車持って来い!」

「さっきから10分で5mも動けね〜」

目の前にいる同級生だろう男子2人が不満を口にしていた

「(わかる。すごーくわかるよ。)」

彼らも入りたい部活は決めてあるのだろう。あちこちからやってくる勧誘をすべて断り、前に進むことに専念している。

「(もう少しで部活の場所が書いてあるボードに行けるのに……)」

…と、少し人集りがばらけ隙間ができた。俺はその隙間を縫うようにしてやっとのことで部活の場所が書いてあるボードにたどり着けた。

「(えーっと…バスケバスケ……)お、あった。」

なんだ、すぐそこじゃん。


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あきゅろす。
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