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同室での…《Bilal》

――今日もミルス・クレアは平和だ…






「おい、ラギ」


娯楽室に行く、そう言って寮の部屋を出ようとすると、やけに不遜な声色で呼び止められた。


「んぁ?なんだよ?」


「まさか我が妃と会うわけじゃないだろうな」


「………」


以前のこいつだったら「ルルと約束ガ、あるのデスか?」と言っていた気がする…


この変化はルルとそういう関係になったからなのか、それとも本当は以前からそう言いたかったのかと疑問だ。


「どうなんだ、ラギ。早く答えろ」


「うっせーな、あいつから呼ばれたんだよ」


上から目線な(精神的にな!!)言葉にイラつきながら答えると今度はムッとしたような色が加わる。


「…まったく、ラギは我が妃とべたべたしすぎではないか?」


「いつ俺があいつとべたべたなんてしたよ!!…心配なのはわかるけどな、俺を疑うなよ」


「……すまなかった」


俺は怒るのを通りすぐて呆れてながら忠告すると、案外素直にビラールは謝ってきた。


こういうところは以前と変わらない。…が。


「…だが、我が妃は純粋だからな。何かあってからでは遅い。私も一緒に行こう」


「なにかあるって、娯楽室だぜ?」


「関係ない」


そう言ってビラールは立ち上がり、一緒に娯楽室へ向かう。


(ったく…誰が来るかわからないようなあの部屋で変な事すんのはお前くらいだぜ…)



この間の事を思い出して俺はついついため息がもれた。




頼むからわざわざ俺に見せつけないでくれ…



 



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あきゅろす。
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